10ページ目 クラス考え中
「なあ、リーズ。参考にリーズってクラスと属性どんな感じなんだ?」
「後で言うわ」
「何で後なんだよ。分からないとどう補助していいかも分からないぞ」
「どんなクラスでも補助ができるように考えて」
・・・・
・・・
・・
「せめて近接か遠距離か教えて。マジで・・・」
後衛職2人パーティーとか嫌よ?
「近接よ。呼び出したときに前に立たせるつもりは無いって言ったわよね?」
ああ、確かにおっしゃっていましたね。
さて、補助ができるクラスねー。という事は万能性が求められるのだろうか・・・。
属性に関しては選んだ属性の習熟が早かったり効果・威力が高くなるくらいらしいし。
てことは盾職か?でもそれだと近接2人になるな。
魔法使い系は最高位魔法が使えるかどうかってことか。
なら生産職か?でもそれだと戦闘で役に立てないしなー。
てかそんなのならなくても店売りのアイテム買った方が基本早いよなー・・・
補助ってどうすんだ????
ラノベなら意味不明な職業・プレイスタイルでトッププレイヤーになるのはよくあるけど実際に自分がなるとなー。ゲームでも脳筋プレイがメインだったし。
それにゲームじゃないから無理もできないし・・・。
「あれ?すいません、エリザさん。クラスの欄が2枠あるんですけど、どういうことですか」
「一応、クラスは2つまで登録することが出来ます。ですが、2つクラスを取りますと当然、習熟に時間が余計にかかりますので普通は1クラスのみの登録ですね」
ですよねー。ゲームみたいに同時に習熟なんてできないですよねー。
やっぱりゲームやラノベの様にはいかないよねー、ゲームやラノベのよう・・・・ゲームの・・・・
ん?なら、逆にゲームやラノベを基準に考えてみたらどうだ?
どんな状態・状況にも対応できそうな職業・スキル・魔法等々いっぱいあるじゃあないか!
それに魔法やスキルの優劣は云々は意志力が関係しているって言っていたしある程度どうにでもなるんじゃないか?
なら、オールマイティにこなせそうなのは・・・錬金術師?
手パンで錬金できるアニメの主人公は割と無茶苦茶出来てたし、体こそ普通に鍛えればある程度どうにかなるだろう。それこそ、もう一つのクラスを近接系にすればいいかもしれない。
だが、アニメのようなスキルがあるかどうかを確認しないと。
タップ。説明欄を見るとーありました。
主人公がやってた事はほぼ全部できるような説明が・・・・・・。
コレ、俺の影響出てない?こんなの本当にできんの?
エリザさんに確認してもきっと「できますよ」か「クロさんの影響を受けたのでは?」くらいしか返ってこないよなー。てか、そうとしか返せないよなー、大雑把なスキルの説明欄にそう書いてあるんだもん。
まあ、1つは錬金術師でいいか。色々と潰しも聞きそうだし。
もう一つは補助もできて攻撃もできそうなクラスがいいなー。こっちの安全を確保しながら戦えるようなクラス何か無いかなー。
ゲームだと相手の索敵範囲外から攻撃したり認識阻害系で不意打ちでワンパンとかしてたからそれに近いこと出来たらなー。
可能ならパーティーではハメ。ソロならゴルポジ。安全第一である。
正々堂々?そんなのは超級プレーヤーがやるんだよ。
一般のプレーヤーは敵を数で囲んで強装備でフルボッコして俺ツエーだよ。
どうせ俺は下~中の下くらいの腕前だよ。
あ、盗賊なら認識阻害とか使えるかも。
他にも索敵スキルとかダンジョン内のマッピングとか罠・鍵開けとかそういう補助スキルあることが多いし。確認、確認、と。
うん、バッチリできるね。もう元々そういうことが出来ても、自分の影響でそうなったとしてもどっちでもいいや。補正がもらえる分はもらっておこう。命がけになるんだし、遠慮はいらない。
ならいっそのこと、スキルは完全ノーダメ・ワンパン撃破とか無いかなー?
特殊スキル欄にはそんな都合の良いスキルはありませんでした。
流石にそこまで甘く無い様だ。でも、ユニークの所なら?なんだかんだで結構な補正がかかっているしもしかすればあるのでは?
そう思いながらユニークスキル欄を調べると、やっぱりなかった。
しかし代わりに「エボリング」というスキルが入っていた。
「あの、何かユニークスキル入ってるんですが・・・」
「え?ウソ!!」
「珍しいですねー」
「ええ、それでスキル内容見てみたら【リーズの怨念ともいえる強い思いが込められたパッシブスキル。】ってあるんだけど、お前、怨念って一体どんだけ願望込めて俺を召喚したんだよ!!??しかも、スキルの効果なんも書いてねえよ!!!」
「え!そ、それは・・・・」
目を明らかに明後日の方向に逸らすリーズ。
ジー・・・・・・。
無言の圧力をかけ続ける俺とエリザさん。
ジーー・・・・・。
「わ、分かったわよ。言うわよ。絶対に負けない魔王みたいな使い魔が欲しいって願ったのよ!!!私だってあの時は必死だったのー!!!!!」
魔王って、アンタ・・・・
生暖かく、何か可哀そうな娘を見るなまなざしで見つめることしかできない俺と、聖母の様な慈しみの微笑みをしているエリザさんだった。
リーズの叫び声だけが神殿の中に響いていた。




