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あの夏をもう一度
夏。
都会の街は今日も騒がしく人が行き交っている。
学校へと行くためには電車に乗る必要がある。
その乗る電車は今日も満員である。
ー暑いな、今年は確か例年より暑くなるらしい
今朝ニュースでやっていた。ー
毎年毎年変わらない夏変わるのは暑さの度合い
『はぁー』
ついため息をついてしまう
例年と変わらない夏が始まるのかー
俺はそんなことを思っていた
そう“思っていた”のである
あの人あの女に出会う前までは
『ふぅーやっと学校についた』
「どうしたんだー朝から疲れた顔じゃねーか?」
と話しかけてきた茶髪で一見チャラそうな印象を受けるが本当はそんなにチャラくない…はずの
幼馴染で同級生の明が話しかけてきた。
『だってこの暑さであの電車
疲れた顔にもなるよ』
「それもそうかー、ところでさ」
またかどうせ宿題やってないんだろう
「数学の宿題のノート見せてくれないか?」
『んなことだろうと思った
ほら、その代わりにジュースくらい奢れよな』
「へへっ、ありがとよジュースくらいおごるよ」
そんな本当にいつもと変わらない日々だった