小学生の作文が、シュールな件について
はじめて、書きました。
半分、実話です(笑)
どれが、本当か、お楽しみください。
おれは、小学校の教師をやっている。
ちびっこたちは、毎日、うるさいがなかなか面白い。
大変だが、やりがいのある仕事だ。
明日は、授業参観。今から、教室の後ろに貼り出す作文のチェック開始だ。
作文は、今日、授業で書かせた。
題は、先日の「運動会の思い出」だ。
べたた。
まずは、ひろし
『今日は、うんどうかいです。
ぼくは、100メートルきょうそうに、でました。
いちについて、そして、 』
3行で終わってる。『そして、』のあとどうなった!!!
ひろし、国語にがてだもんなあ。
おまえの作文力は、1時間かけて、3行が精いっぱいだったかー。。。。
そうか。。
まあ、そのまま貼っておくか。
次は、ゆうま
『 あさ、おかあさんが、「運動会だよ」と、起こしに来ました。
ねむたかったけど、がんばっておきました。
ぼくは、かおをあらいに、行きました。
それから、ごはんをたべました。
朝ごはんは、おいなりと、ウインナーとからあげでした。
からあげは、すこしこげていたけど、おいしかったです。』
あ、これ、たぶん、運動会の弁当のあまりだなw
失敗作を朝ご飯にだしたのかな?
『 おかあさんが「はみがきしなさい」というので、はみがきしました。
それから、くつしたをはいて、運動服をきました。
「いってきます」といって、いえをでました。おしまい』
ゆうま、詳しく書きすぎて、運動会までたどり着けてないぞ。。。
まあ、しょうがない。これも貼ろう
次は、れな
『あさ、おかあさんが、うんどうかいがんばってねと、いいました。
おかあさんは、ピグモンに似ています。
おわり』
れな、おまえも3行か
これ貼り出すと、れな、お母さんから、おこられそうだぞ。
おかあさんだって、乙女なんだぞ!、
でも、まあ、おもしろいから、はっとくけどな。
そして、まな
『うんどうかいで、1ばんたのしかったのは、おべんとうです。
ママが、朝早くおきて、つくってくれました。
まなのすきなものばかりでした。
おべんとうは、おばあちゃんと、パパと、ママと4人でたべました。』
やっと、作文らしいのがきた!!!
まな国語とくいだもんな
よかったよ。先生、もうすこしで、自分の指導力のなさを、噛みしめてたところだったよ。
『おばあちゃんも、おべんとうをもってきてくれました。
おばあちゃんは、ママのつくったおかずは、しおからいとたべませんでした。
まなは、どっちのおべんとうも、おなじくらい食べました。』
まなー、いいこ。
きをつかってるのか。嫁姑こわいよ~
最後は、りょうた
『かけっこで、がんばって走ったら、けんたくんをぬいて、1ばんになりました。
おかあさんが、「よくがんばったね。」と、ほめてくれました。
おとうさんも、「さすが、おれの子」と、いいました。
ごほうびに、ゆうごはんは、おすしでした。』
おお、豪勢だなあ、おれは、カップ麺だったよ
『そして、ねました。
よる、トイレにおきたら、おとうさんが、おかあさんに、
「これから、よるのうんどうかい、いっちゃう?」と、いってました。
おかあさんは、「もうっ、つかれてるから。」といいました。
ふたりは、ぼくをみて、ぎくっとしてました。
せんせい、よるのうんどうかいって、なんですか? 』
りょうた、夜の運動会というのはなあ、組み体操とか、組み体操的な何かとか。。
何いわせるんだ!
これは、貼っちゃだめなやつだな。。
翌日、参観のあと、りょうたのおかあさんが、
「うちの子の作文なかったんですけど、なんでですか?」と、聞いてきたから、
そっと、「これです」と、りょうたの作文を渡すと、
目を通して、真っ赤な顔で、「す、すみません。」といって、
ボルト真っ青なダッシュで走り去って行った。
さすが、運動会1位のりょうたの母の俊足だった。
りょうたの足の速さは、母ゆずりだったらしい
めでたし、めでたし。