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2014年/短編まとめ

新着メールはありません

作者: 文崎 美生

ずっとずっと待ってるんです。


君からの連絡を。


一日に何度もメールをチェックするんです。


無意味に携帯を握り締めて、何度も何度も確認してるんです。


それなのに君からの着信は鳴らなくて。


メールは来なくて。


本気だったのは私だけ、ですか?


ジワジワ溢れ出す水分のせいで視界がぼやけて、うまく画面が見れない。


あぁ、苦しいなぁ。


こんなにも好きなのに。


今日で待つのは終わりにしよう。


そうやって考えてじっと日付が変わるのを待つんだ。


静かな部屋には時計が針を刻む音。


ずっと眺めるのは携帯の画面。


君とはちゃんと話し合いたかったんだよ。


でも君からの返信は待っても待っても来なかった。


ここで終わりにしよう。


想ってたのは私だけ。


カチッ…時計の針が12時を指す。


さようなら、愛した人。


携帯の画面に映る文字はいつもの変わらない「新着メールはありません」だ。


「バイバイっ…」


涙でぐしゃぐしゃの顔を伏せて、アドレス帳から君のアドレスを消す。


これで本当に、さようなら。

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― 新着の感想 ―
[一言] 私の場合ですが、もう連絡は取らない方が、その人のためだ!みたいなことを思って衝動的に、その人の連絡先を消してしまったんですよ・・時間が経って、また、どうしても連絡がしたい!と思っても、後の祭…
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