前へ目次 次へ 56/102 何時でも恋の始まりが(200文字) 「なぁ。俺ってイケメンだと思わねえか」 「思わん」 そう答えると奴は妙に慌てふためく。 「イケメンだといってくれね?」 「いやだ」 唾を飛ばしながら端正な顔を鼻先が触れ合うほど近づけてくる奴に辟易。 面白いからほうっておこう。もう少しで土砂降りも止む。 「イケメンと言わせて恋人がいないと言わせてならばと唇を奪う計画が」 あほか。 奴のわるだくらみを回避した俺はそっと濡れ模様の奴の髪をかき上げて。 「後でな」 晴れたな。