40/101
さん てん いちよん?(あらすじも200文字)
200文字。
ゆとりの俺と団塊ジュニアである上司との会話を俺の日記から抜粋。
「ああ。仕事したくない」
「皆そう思う」
「『上司』さんの若いころはどうでしたか」
「入社が決まった会社が初出勤前に潰れて大変だった」
「マジすか。あとなんで俺雇ったんですか。やっぱ俺が有能な学生だから」
「なんか一緒にいて面白そうだから」
「俺の履歴書やエントリーシートにかけた労力を返せ」
「実際見てないからなぁ。俺」
「この会社ダメだ」
三月一四日
円周率なんて3でいいんじゃね? 計算するだけ無駄じゃないか。
俺がそう述べると上司は楽しそうにつぶやいた。
「お前は三十一四〇〇〇円の給料が三〇〇〇〇〇円で良いのか。俺たちの世代の感じる違和感はそんな感じだ」
なるほどと思った。
明日は上司とパチンコに行こうと思う。
六月〇二日
俺たちは台形の面積を学ばなかったという件について上司がコメント。
「どうでもいい。仕事をしっかりやってくれよ」
本当にそうだな。




