Get ready(to fight) Round2
籠城戦について話をしよう。
文字通り、城や砦、それに準じる拠点を守備する戦である。
勿論、攻める側からみると攻城戦となる。
では、まず基本的な勝利条件についてみてみよう。
攻められる側である守城側の条件はいたってシンプル。
敵が撤退するまで守り抜くこと、もしくは相手大将を無力化することのふたつになる。以上だ。
次に攻城側。守城側に比べると流石にやや複雑だ。
主に三つの攻撃対象がある。
人。施設の耐久値。物資。いずれかが0になると攻城側の勝利となる。
相手の弱点を見つけてそれに合わせて、攻城側は何を攻めるかを考えるのが基本である。 面倒な反面、とれる手段が増えるので奥が深い。
こちらについては詳しい条件もみてみよう。
人。
守城側の兵の排除。もしくは守城側の大将の無力化。後者は、守城側にも同じ条件がある。手間はかからないので大体はこれを狙うのがセオリーだ。
城。
防御施設の破壊である。城なら、本丸の落城。砦や御所、そして今回の神社などは定められた中心施設の破壊となる。
大筒や破城槌などの攻城兵器を持っていたり、兵力で圧倒していたりする場合は選択する場合が多い。
物資。
いわゆる兵糧攻めである。大軍で相手の兵站を切って包囲する。いかに相手の援軍を防ぐことがポイントになる。
一応士気を下げると降伏してくるので、そういう方法もあるが、下がりきる前に物資か人が尽きることがほとんどである。
この中から、一つないし、二つの手段を組み合わせて攻めてみるのが普通だ。
あとは番外として、調略で落としたり、寝返らせたりもあるが、戦術レベルの話ではなくなるので省略しよう。
今回は、6月という収穫前の時期になるので当然、豊富な兵糧の必要な包囲戦術は使えないので力攻め主体でくるのだろう。
勝っても負けてもどうしても、被害が余分にでるから俺としてはあまり好きじゃないのだが、守る方なのでえり好みはできるはずも無く相手に付き合うしかないのだ。まぁ、俺の兵じゃないからどうでもいいか。
今回の守る対象は4つあった社でもっとも塩尻峠に近い此処。
諏訪大社下社春宮である。
平素は戦の舞台とはほど遠い信仰の中心である本宮でもないし、宝物殿もここにはないのでそれほど大きい施設ではない。 特に仕掛けもないし縄張りもシンプルなものだ。
特徴的ともいえるのは四隅に配置されている昔の御柱祭でつかった高い柱だけだろう。
防御といえるのも長い石段の上にある小さな山門がひとつあるばかりだ。
それも、実際の日本の地形よりも高めに設定されているとはいえ、もとは小山だし、所詮は日参、お参りできるレベルである。
山城と言い張ってみても、浅井氏の本拠地の小谷城や、日本のマチュピチュ竹田城と比べるなら難攻不落の『な』の字も書けない程度である。
残念ながら防御施設としては、最低限の砦にもおとるランクだろう。
石段の終わりには、一応、岩石や丸太で作ったバリケードが構築されているが焼け石に水感がいなめない。
ただ、長所がないかといわれるとそうでもない。
諏訪大社に祭られている建御名方神は、戦の神であり。長い間信仰を集めているのは伊達ではない。
人物にステータスがあるように、こうした施設やオブジェクトにもステータスは設定されている。防御施設だと特性や属性なんか細々した設定あるが、まずメインとなる気にすべき数字は『耐久』と『加護』のふたつである。
分かりやすく言うと『耐久』がHPである。これがなくなると占領されたとみなされ負けとなる。
『耐久』をHPとするなら、防御施設の素の頑強さに『加護』を合わせたものがDEF(防御力)となる。
此処の社の『加護』の高さはたとえ神代からの引きこもりの主神であろうとも並ではない。
普通の攻城戦で猛威をふるうのは上級者向けといわれる遠距離攻撃職の術師系である。
大火力の術系は燃費などの面で総じて使い勝手が悪いが、ツボにはまると戦果はでかい。例えば、火玉を打ち込まれるだけで、たいていの施設は大きな被害をこうむってしまうからな。
そんな彼らが押し寄せようとも、それだけでは諏訪大社は落とせない。それだけの鉄壁具合である。
どうでもいいが、魔法ありのファンタジー小説とかは、現実の城をモデルにしている場合。そんな城壁で大丈夫か、と常々思ってしまう。ホイホイ、魔法打ち込まれる世界観で、中身を守れるとは思えない。
だから、このゲームで城持ちとなったプレーヤーが、まずやることは西洋みたいに城壁を厚くすること、もしくは寺社やセミナリオに色々寄進し、加護を得ることとなる。
さて、春宮に話を戻すとしよう。
施設が小さいということは攻められるポイントも少ないので、少ない兵力で守ることができ、敵も兵力を展開できるスペースも無いので人数をかけて攻められないのである。
つまり、小さくて堅い、某経験値が高いタイプのモンスターにありがちなステータス構成と思ってもらえればいい。つまり、ただの攻撃じゃ脅威にならないが、会心の一撃が出ればやられるってことでもある。
というわけで警戒するのは、相手の有力武将による直接攻撃である。各勢力の指揮官クラスと、先ほど陣内に飛び込んできた小笠原湖雪を含む五人といったところか。
一応は、少人数で攻める搦め手側もあるが、諏訪大社は極端に加護が高いのでよほど強い個人戦力でも居ない限り効果的ではない。向こうの大将さんはどうやら、正面から攻め落とす気満々だしな。
様子見がてら、ひょっこりとバリケードの上から顔を出したら、殺気のこもったあの目とばっちり通じ合ってしまった。
「くるぞ」
前衛の指揮を執る『青いの』に声をかける。
さて、二回戦スタート。作戦は『みんながんばれ』でお送りします。
え、俺は?。
危ないから門の中に戻りますとも。なにかあったら、蓬さんまた泣くし。
一月あいてしまった。次はなるべく早くあげます。
サブタイ訂正しました




