表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第二話 「学校」




朝か・・・


目が覚めた俺の頭にはすぐに、陽奈野のことが浮かび上がった。

あれは夢か?


そう思いながら陽奈野が泊まっている2階の部屋へと

階段を駆け下りて向かった。


部屋に、彼女はいなかった。


「だよな・・・。夢か。」

安心していると母が来て言った。


「早く学校の準備しなさいよ。

ひなちゃんが起こしても起きなかったんだからぁ~。

先行ってるって。」


え・・・。ひなちゃんって・・・。

俺は今、逃してはいけないことを聞いた。

「なぁ・・・、陽奈野はこの家にいるのか・・・?」


母が笑っている。

「あんた、何言ってんの?昨日のこと忘れたの?

もう、寝ぼけちゃってぇー」


お母さん・・・あんたがおかしくなってるんじゃ・・・

そう思った。

「お母さんッ!!しっかりしろよ!!

よく聞いて。死んだんだ、あいつは。」


母は、笑いながら言った。

「あのねぇ、あんた、昨日からひどいわよ。

勝手に殺してあげないで。もぉー失礼な子。」


「お母さんッ・・・!!」


母は手で早く行けというようにシッシッシとした。


話を・・・ちゃんと話を聞いてくれ・・・お母さん・・・。


学校についたころは、もう2限目が終わっていた。

親友の三浦夏季が俺のとこによってきた。


「おめぇはよぉー幸せもんだぜ。いいなぁ、俺にも

彼女欲しいぜ~、陽奈野ちゃんみたいなっ。」


まさか、こいつにまで見えてねぇーよな・・・。


「おいっ、何黙っちゃってんだよ。嘘だよ!

誰も、陽奈野ちゃんとったりしねぇーよぉ。」


俺は笑った。

「何言ってんだよ、もう陽奈野はこの世にいないのに

お前はどーやって俺から奪うつもりなんだよ。

・・・元気づけてくれてありがとなっ。」


こいつは、いつもこうやって支えになってくれる親友だ。

だが、夏季が驚くことを口にした。

「お前・・・ハハハハハッ何言ってんだよぉ~

陽奈野ちゃんに怒られるぞっそんな冗談言ってたら。」


「え・・・」


「ほら、陽奈野ちゃんが来たぞ。」


教室のドアの方で友達と話しながら陽奈野が手を振っていた。


「たけるーー遅刻したのぉ?ドジーー。」


みんな・・・見えてる・・・


どうしてだ・・・どういうことなんだ・・・。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ