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―エピローグ―
夜は明け、朝の光が新しい未来を照らす。
環が見つけたのは、恐怖を超えた先の“ぬくもり”。
再生の朝
朝の光が窓から差し込み、
テーブルの上のカップを照らしていた。
「環、紅茶、少し甘くしておいた。」
「柊、ありがとう。……今日の空、きれいですね。」
「もうすっかり春ですね。」
笑い声が重なる。
あの日の震えが、今はもう“ぬくもり”に変わっていた。
環はカップを見つめ、
静かに微笑んだ。
「怖いを知って、怖いと言えることで、
また少し前に進める。
それが、私の“進化(EVOLVE)”なんだと思います。」
窓の外の光が、
3人のこれからをやさしく包み込んでいた。
その光は、
長い夜を越えてようやく取り戻した“息”のように、
静かに、確かに――心の奥へと満ちていった。
「怖い」を知り、「生きたい」と言えた。
それが、環の“進化(EVOLVE)”だった。




