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断罪された第三王女の俺は、転生して仏様におんぶに抱っこで生きる  作者: 勇者ありたま


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第六救 利他④〜他の為に尽くすこと

翌日の朝。


「朝から甘い物とは…」


ユークリッド様が、朝からぼやきながら、優雅にナイフとフォークを踊らせている。


いつみても、そのテーブルマナー惚れ惚れとする…。


誰かが俺に耳打ちする。


「でも、ユークリッド様、そのフレンチトースト五皿目だから」


…分かりにくいが、今朝のメニューもお気に召していただけたらしい。


良かった。


今日の朝食はフレンチトースト。◯ュウジのレシピ「◯無フレンチトースト」が、めっちゃ簡単で、めっちゃ美味しい。パン粉を使ったフレンチトーストで、外はカリカリ中はしっとり。あの人、天才だよなぁ。


朝食の後、俺はすぐ出掛ける準備をした。


「おや。ジルベール。私とのお勉強は?」


ユークリッド様がお声を掛けてくれるが…。


「実は、これから大捕物なので、交番に行かないといけないのです」


俺が、申し訳なさそうに言うと、ユークリッド様は、


「お昼までには絶対帰って来なさい」


だって。愛されてるって嬉しいね。


★★★


俺は、パトラッシュとこの国で一番強い警察官、ネル・ラ・フォンテーヌと一緒に今日、掏摸が出没する路地からよく見える大通りを歩いていた。


ネルは、実力者だが、緩い巻き髪の茶髪で童顔、眠そうな目からよく舐められる。その外見を利用して、囮捜査に加わってもらった。


犯人は、よく弱そうな護衛を狙うので、ネルに硬貨の音が良く響くよう工夫した財布を肩から斜めがけにしてもらっている。


犯人は、ナイフを持っているらしい。紐付きの財布を盗るためだ。



問題の路地を少し過ぎた頃。


「!! 速い!」


ネルの財布を目掛けて汚れた布が近づいてきた。犯人だ。


ネルも、反応できないくらいの素早さだ。



「バインド!」


俺の腕の仏様が犯人を拘束魔法で捕まえてくれた。


「仏様。ありがとうございます」


俺が御礼を言うと、ゆっくり仏様は頷いてくれる。


「クソッ!」


犯人が身を捩って逃げようとするが、仏様の拘束魔法を解けるはずがない。


そのまま俺達は、犯人に気付かれないように付いて来てくれた、交番所長ラファエル達と、犯人を引っ立てていく。


「クソッ! 罠か。離せ!」


犯人が抵抗しようとするので、仏様が拘束を強めてくれた。


★★★


警察署にて。


汚れた犯人を洗うところから始めた。路上生活が長かったらしい。凄く汚い。


仏様に拘束魔法をかけてもらいながら、風呂場で犯人を洗う。


次第にパサパサだが、元は綺麗だったろう長いグレーの髪が露になっていく。美しいブルーの目。まるで宝石のような。


俺は、前世でこの人に見覚えがあった。


「ノエル・ラ・ヴァンドーム?」


犯人のブルーの目が驚愕で見開かれた。


間違いない。彼は…。


次回! ノエルの正体と掏摸になってしまった経緯、その後を書いていきます。


引きこもりで仕事ばかりだった第三王女も知っていたくらいの有名人。ノエル・ラ・ヴァンドームの正体はいかに?


続きます。今週も、沢山読んでいただきありがとうございます。アクセス数が最近伸びていて嬉しいです。

南無真如。


真如苑では、「悪人を徹底的に裁く」ことはしません。仏様の温情にも注目!

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