第一救 常住〜仏様と共にあること〜
ジャンヌは、白い光に包まれて転生する瞬間、仏様に「どんな人に生まれ変わりたいですか?」と聞かれたので、
「…そうね。ものすんごい美少年がいいわ…」
と答えた。
★★★
六年後。
俺は、無事にジルベール・ラ・ブローニュとして、綺羅綺羅しい美少年に生まれ変わっていた。
「パトラッシュ、ほら、お前が銅像になっているぞ」
「クゥン(俺はもっとイケワンだもん)」
俺と、パトラッシュは王都の銅像の前にいた。
俺は、伯爵家の長男だが、没落しまくっているため、どこをほっつき歩いても、攫われる心配がない。(笑)
銅像は、前世の俺、ジャンヌ・オレルアン第三王女とパトラッシュのものである。
ジャンヌは、「悲劇の第三王女」として、劇に絵本に小説にアニメに漫画にと大人気である。
…俺もジャンヌグッズ持ってる。複雑だけど。
ジャンヌが火刑に処されてから一か月後、税率が上がっていることに気付いた民衆は、「税金を浪費していたのは、第三王女ではない」と悟り、王家に対して怒りを募らせていた。
その中、一人の新聞記者が、王家に潜入調査して、王と女王が税金を浪費していた事実をすっぱ抜き、全世界にSNSやネットを駆使して配信した。
二か月もしないうちに、革命が起きて、王家は崩壊。
しかし、「良くて死刑」だったはずの王と女王は、かつての部下に匿われ、王宮の下働きとして今も元気だ。
…まぁ、生きて王宮を出たところで民衆に殺されるからな。一番幸せな結末かも。
その理由は、「敬虔な真如教徒」だったこと。信じる者は救われる。俺も、前世では仏様に祈りを毎日捧げた。その結果として今の幸せがあるのだ。
仏様は、今は俺の腕に◯ッコちゃんのようにいつも寄り添ってくださっている。
「仏様、俺を生まれ変わらせていただいてありがとうございます」
俺は、常住の仏様に常に感謝を捧げている。今、俺は自分だけでは魔法も使えない。仏様に力をお借りする感じだ。
「さ、そろそろ昼飯でも食いに家に帰るか」
「ワン(今日は肉あるかな)」
仏様に守られて生きる人生。それは、まだ始まったばかりである。
あなたに祝福を南無真如。
続きます!




