表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪された第三王女の俺は、転生して仏様におんぶに抱っこで生きる  作者: 勇者ありたま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/19

第十八教 大乗⑦〜誰でも救う

「あたし、エンゾのお嫁さんになるわ!」


ウェーブがかったピンクの髪に、溢れそうな大きな瞳の女の子、リン・ラ・クレマン。エンゾ・ラ・ロベールの婚約者だった。


髪に大きなリボン、水色の可愛いワンピースが色白の彼女に良く似合う。彼女は、この世の幸せを具現化したような、そんな存在だった。


「…リンちゃん。俺もリンちゃんが大好きだよ」


エンゾの幸せな記憶は、五歳のこの瞬間が最高潮に達していた。


頬を染めたリンちゃんの手を取り、一緒に手入れの行き届いた広大な庭を駆け抜ける。薔薇の花が見事に咲き誇る美しい庭。朝方の太陽を受けて、草木がキラキラと輝いている…。


★★★

時は流れ、小学校の入学式の日、リンちゃんと家に帰ろうと、エンゾが声を掛ける。


「リンちゃん、帰ろう」


「やだ」


リンちゃんが、頬を膨らませる。エンゾには、訳が分からなかった。


「…何で」



「リンちゃん、レオと帰る」


入学式で、ピンクの花柄の豪奢なドレスに身を包んだリンは、輝くような物凄い美少女だった。



ピンクの豊かな髪と、ドレスと同じピンクの花柄のリボンが揺れて、エンゾから遠ざかっていく…。


「リンちゃん…」



★★★

エンゾが目を覚ますと、見慣れた天井が目に飛び込んできた。


美しいバロック様式の絵画。ヴェルサイユ宮殿を模したアンジェ特別養護老人ホーム。従業員宿舎すら、豪奢な絵画や調度品で溢れている。


「また、あの夢…」


エンゾの婚約者だったリンちゃんは、美少女すぎて物凄くモテるだけでなく、本人も面食いで浮気性だった。


小学校に上がり、周りにエンゾより顔のいい男の子が溢れ返る中、リンちゃんは、秒で心変わりした。


オレンジの髪に茶色の瞳。エンゾは、贔屓目に見ても、十人並みだった。雀斑が、モブ感を引き立てる…。



背が高くて細身なエンゾは、中学生以降はそれなりにモテたが、一番モテたい相手、リンちゃんからは五歳のあの時以来、振り向いてもらえなかった。


小学校の入学式のあの日、レオと家に帰ったリンちゃんは、次の日以降も、レオにべったりだった。


レオ・ラ・ランベールは、金髪青目の美少年だった。憂いを帯びた影のある表情が、レオの美しさをひきたてた。小学校でも、断トツに目立つ存在として、光彩を放っていた。


美しく、ヤクザの息子でもあるレオ。その当時のアンベール組は、飛ぶ鳥を落とす勢いがあり、物凄い金持ちでもあった。


「キャアアアー!!!! レオー!!」


毎日、 専属の運転手付きのリムジンで登校したレオは、瞬く間に王子扱いされ、絶大な人気を誇った。


大好きなリンちゃんを奪われたエンゾは、嫉妬に狂い、入学式の次の日からレオを執拗に虐めた。



文房具を盗むのは勿論、殴る蹴る、暴言を浴びせる。思い付くことは何でもやった。


「エンゾ、最低! 大嫌い!」


それによってリンに嫌われてしまい、婚約も解消された。


しかし、レオが学校に来なくなるその前日まで、エンゾは虐めを止められなかった。



★★★

エンゾは、レオの同級生だったんですね! そして、現在アンジェ特別養護老人ホームの従業員でもあるエンゾ。さて、エンゾは何をやらかすやら…。


次回! お楽しみに! 南無真如。今週も、読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ