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6話:金城真一誕生、石垣の両親が東京へ

 世界貿易機構「WTO」は11月9日から14日までカタールのドーハで開催した閣僚会議で、次期多角的貿易交渉「新ラウンド」の開始を宣言するとともに中国の加盟を承認した。世界各国は中国を自由貿易体制の一員として迎え入れることになった。皇太子妃雅子さまは12月1日午後2時43分皇居内の宮内庁病院で女の子を出産された。


 結婚から8年半。41歳と37歳の皇太子ご夫妻にとって2年前の流産を乗り越えて授かった長女で誕生7日目の命名の儀で、敬宮愛子「としのみや・あいこ」様と命名された。こうして悪夢の2001年が終わり2002年を迎えた。この頃、不景気となったため、早田質店には多くのお客さんが訪れて質草を置いて行った。


 そして多くの質流れ品も発生した。2002年1月29日、金城の奥さん早苗さんが産婦人科病院に入院した。その後、2月1日の朝、元気な男の子が誕生し金城真一と命名した。大きな泣き声で早田家の両親も安心した。そのうちNECのバリュースターを金城銀次が購入した。2002年に入るとはNTTの光ファイバーネットBフレッツとして利用し始めた。


 その通信速度は10メガビットで近所で使う人がいなかったので夜間でも高速インターネットを利用でき非常に便利になった。2002年1月に発覚した雪印食品に続き日本ハムグループもBSE「牛海綿状脳症」対策事業で輸入牛肉を国産と偽って申請した事が8月に判明した。「政治とカネ」をめぐるスキャンダルで有力国会議員の辞職が相次いだ。


 2002年3月に社民党の辻元清美氏、4月に加藤紘一元自民党幹事長、5月に井上裕前参院議長が辞職。田中真紀子前外相も秘書給与流用疑惑で同8月に辞職に追い込まれた。小泉純一郎首相は2002年9月、日本の首相として初めて北朝鮮を訪問、平壌で金正日総書記と会談した。金総書記は日本人拉致を謝罪した。


 デフレ不況の進行に伴い日経平均株価は2002年10月3日に終値でバブル崩壊後の最安値を更新。1983年以来19年ぶりに9千円を割り込んだ。東大名誉教授の小柴昌俊さんと民間企業の田中耕一さんが、それぞれノーベル物理学賞と化学賞を受賞した。43歳「当時」の若き技術者の受賞は、飾らない人柄もあって「田中さん人気」を巻き起こした。


 やがて2003年が明けた。米英軍は3月20日、国際社会が求めていた大量破壊兵器の査察、廃棄に応じないとしてイラクに対する軍事作戦を開始した。圧倒的な軍事力を背景に戦闘は早期に終結。フセイン政権は崩壊し、ブッシュ米大統領は5月1日、事実上の戦闘終結宣言を行った。米英主導の占領が続く中、イラク人による統治評議会も発足した。


 12月13日には逃亡を続けていたフセイン元大統領が拘束された。3月にイラク戦争が始まって以降、イスラム教徒が多数派を占める国を中心に世界各地で爆弾テロが相次いだ。5月にサウジアラビアのリヤドやモロッコのカサブランカ、8月にインドネシアのジャカルタ、11月にもリヤドやトルコのイスタンブールでも発生した。


 ウサマ・ビンラディン氏率いる国際テロ組織アルカイダと関係のある過激派の犯行とみられている。2003年4月14日の朝、証券会社の担当者からから金城銀司に電話が入った。その電話でリースの大手、オリックスの株の気配値が4970円で安いから買いと言われ同意した。そこで4千3百株成り行き買い注文を出すと2137万円で買え残金が2181万円となった。


 その後、りそな銀行への公的資金注入の決定で金融不安が後退したのに伴い株価は急反発。実体経済も輸出拡大を背景とした設備投資をリード役に「景気底離れ」を示す指標が相次いだ。そのため、内閣府は9月の景気動向指数「速報値」の基調判断を半年ぶりに上方修正した。2003年5月6日、早朝、証券会社の担当者から電話が入った。


 政府は5月と11月に預金保険法に基づく金融危機対応会議を開き、りそなグループと足利銀行への公的資金による資本注入を決めた。政府からの資金注入の規模は、りそな銀行が、2兆円前後、足利銀行も1兆円前後とみられた。また、りそな銀は過小資本改善のための増強策だったのに対し債務超過が判明した足利銀行は破たん処理を余儀なくされて株主責任が問われるなど明暗を分けた。


 5月の下旬、沖縄では漁に適さない時期となり6月26~28日の2泊3日予定で金城の両親が、東京へ行くと連絡が入った。そして到着した26日の晩は早田家に泊った。そして、翌日、金城真一に面会して何枚も写真を撮った。そして、母が、銀司に似ているねと笑いながら言った。その後、銀司が、皇居を案内して回った。


 その晩、泊り、翌朝、羽田から那覇経由で石垣島に帰った。辻元清美、社民党、前衆院議員の秘書給与流用事件が起こった。この事件で辻元前議員は7月18日、勤務実態のない政策秘書2人分の給与計約1800万円を国からだまし取った。こうして詐欺容疑で、土井たか子、社会民主党、党首「当時」の五島昌子元政策秘書らとともに警視庁に逮捕された。

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