第21話:ワクチン到着、運河封鎖、感染症で引越
2月3日、河井夫妻選挙違反事件で2019年に当選した自由民主党所属の河井案里参議院議員が議員辞職を表明し即日許可された。2月12日、アメリカの製薬大手ファイザーが開発した新型ウイルスのワクチンを載せた航空機が製造工場があるベルギーブリュッセルから成田空港へ到着した。
2月14日にも国内初の新型ウイルスのワクチンとして正式承認され2月17日、日本国内で初めてアメリカ・ファイザー製・ワクチンの接種が始まった。2月24日、2月初旬に判明した2020年12月までの総務省幹部による東北新社からの接待が問題となった。その後の調査で国家公務員倫理法違反の接待問題を受けたとして、総務省は11人の処分を発表した。
2月28日、みずほ銀行で月末取引の負荷増加などが要因で大規模なシステム障害が発生し利用客が現金自動支払機からキャッシュカードや預金通帳を引き出せずに長時間待たされる事案が多数発生した。この頃、セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武が運営する百貨店、そごう川口店が閉店し、開業から29年半の歴史に幕を下ろした。
3月1日、ヤフーを傘下に持つZホールディングスとLINEが経営統合した。3月23日、2021年スエズ運河封鎖事故が発生した。愛媛県の正栄汽船が保有し台湾の長栄海運が運用する「エヴァーギヴン」が座礁し、6日間にわたり世界の多数の船舶の通航に支障を来たし、2021年4月4日に滞留船舶の通過が完了した。
3月24日、新電力大手のエフ・パワーが会社更生法の適用を申請。負債総額は、約243億円で本年最大となった。河井夫妻選挙違反事件により前年6月に起訴され一貫して無罪を主張していた自由民主党所属の河井克行衆議院議員が2021年3月23日に一転して罪を認め議員辞職を表明し、この日許可された。
6月7日「現地時間」エーザイとバイオジェンが共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬のアデュカヌマブをアメリカ食品医薬品局「FDA」が迅速承認した。アルツハイマー病への新薬としては、18年ぶりアミロイドβを標的としたものとしては世界初であった。6月25日、国の「家賃支援給付金」を詐取したとして経済産業省のキャリア官僚の男2人を詐欺容疑で逮捕。
「家賃支援給付金」制度を管轄する梶山弘志経済産業大臣が謝罪した。7月1日、東京九州フェリーにより神奈川県・横須賀港新港埠頭と福岡県・新門司港を結ぶ航路が就航開始。日曜を除く週6往復運航で両港を約21時間で結ぶ。7月3日、記録的な大雨に見舞われた静岡県熱海市伊豆山地区で大規模な土石流が発生し20人以上が巻き込まれ多数の安否が不明となった。
7月9日~7月23日から開催される東京オリンピック・パラリンピックについて開催について検討を始めた。その後、政府の東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県に対する緊急事態宣言の発令に伴い、感染拡大防止の観点からそれまで1万人の有観客で開催の意向から一転して無観客での開催とすることが決定した。チケットの払い戻しなどを順次行い対応する予定とした。
7月23日、東京オリンピックの開会式、新型ウイルス感染症の世界的流行の影響により近代オリンピック史上初めて前年夏の開催日程から延期、無観客開催を経て開催する事になった。その結果、205か国・地域と難民選手団を合わせて約1万1千人の選手が参加予定となった。しかし、この話を聞いて金城早苗さんが無理してオリンピックを開催すると新型ウイルス感染症が広まる気がしてならないと述べた。
さらに早苗さんのお母さんも嫌な予感がすると告げた。それを聞いて早苗さん実のお父さんも志村けんも感染して直ぐ亡くなったしなと、つぶやいた。しばらく考えて東京を離れよう語った。すると女性達が、どこが良いかしらと聞いた。海が近くて大きな病院がある場所が良いと言った。それを聞いて金城銀次が房総か湘南か三浦半島あたりが良いのではないかと答えた。
新型ウイルス感染症の患者発生数、大型病院の有無、首都圏からの距離、移動時間を考えて調べてみますと告げた。こうして数日間、時間があると地図とインターネットを使って綿密に調べ始めた。房総なら鴨川か勝浦、湘南は、患者数が多い。三浦半島は、平地が少なくて住みにくいとの結論に達した。それを発表すると鴨川、勝浦は、魚も美味いし亀田総合病院もあるしなと納得した。
また。東京湾アクアラインを使えば90分程で首都圏からつける。すると鴨川と勝浦を比較すると夏の気温が勝浦の方が低く過ごしやすい事が判明した。その理由は、勝浦の海が急激に深くなっていて冷たい深層水が循環しているせいだと判明した。一度行ってみようかと言うと全員賛成した。
東京を早朝出て予め電話していた3軒の勝浦の不動産屋の1つに入った。そして3つのマンションを紹介してもらった。店主がSマンションが一番間違いないかも知れないと告げた。その後、2軒目の不動産屋は、海が近い所が良いと高価な物件を紹介した。最後の店は、本当に東京からこんな田舎の勝浦に来て住むのですかと疑い深そうな目で見た。




