先天性緑内障
医学的な話をしておりますので、間違いがあれば指摘してください。
にわか知識ってこわいですよね……。
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先天性緑内障
続いて私の病気と症状についての話を書こう。
私の病名は、先天性緑内障とされている。
緑内障は、いくつかの種類があり、基本的な症状は同じだが対応が変わって来る。
まず、基本的な緑内障の症状について説明しよう。
眼球には、一定の圧力が水分によって、内部からかかっており、それで球体を維持している。
この圧力に異常がでて、眼の圧力・眼圧が上がる。
そうなると眼球に負担がかかり、視神経にも影響がでてくる。
その結果、視神経が正常な反応をしなくなり、見える範囲・視界の一部が欠損することになる。
そうして徐々に視界が削られていき、視力が奪われることになる。
視界が削られる以外の症状として、眼圧が上がることで、頭痛やめまい、はきけや精神不安定、角膜や網膜の損傷などの症状が起きる。
また、痛みや違和感を感じないままに病状が進行する場合もあるので、そのことは注意してほしい。
この過程は、もっと複雑な話になるので、気になる方は、自らで調べてほしい。
基本的な対処方法には、投薬による治療で眼圧を下げる方法と手術で眼球の一部を切り開き、水分が抜ける道をつくる方法がある。
当然、手術で水の通る道を作り、投薬治療も行うこともある。
ここまでは、どの種類の緑内障も同じだ。
次に種類に分けて説明する。
私の先天性緑内障は最後にするとして、それぞれの病名と特徴を挙げて行く。
急性緑内障
これは、文字通りある日、緑内障の症状に襲われる病だ。
発作的に始まり、頭痛や吐き気、視界以上などが起き、緑内障の症状が進行する。
恐ろしい症状だが、痛みがあるので病院へ駆け込むことができる。
この症状の方と話したことはないのでわからないが、何かしらの事故などで眼球などに異常が起きた場合に起きる可能性が高いそうだ。
慢性緑内障
この緑内障は、十年、二十年と言う時間をかけて、ゆっくりと進行する。
四十代で慢性緑内障の症状が出始めたとしても、進行が遅いのでしっかりとした治療をおこなえば、一生失明することはないそうだ。
加齢性緑内障
基本的には、慢性緑内障が表に出てきた時期が老年に至ってからの場合のケースがおおいらしい。
こちらも、しっかり治療をしたなら失明までは至らない可能性が高いそうだ。
発達性緑内障
これは、私の先天性緑内障と同一視される場合もあるようなのだが、私からするとどうも違うように感じる。
産まれた直後から数か月に何らかの異常が確認されるのが先天性緑内障の特徴になるのだが、この発達性緑内障は、子供と呼ばれる年齢のうちに症状が出始めた緑内障のことを呼ぶそうだ。
先天性緑内障
私の病気はこれに当たる。
先天性緑内障は、産まれた時点あるいは数か月以内に症状が確認される場合に呼ばれる病名だ。
当然、早く対処した方が良いのだが相手は乳児だ。
どんな症状なのか、説明はできないし、異常を訴えたくても何がどうなっているのかわかるはずもない。
そうしていろいろと悪戦苦闘している間に、失明してしまう事例が多いらしい。
この先天性緑内障の場合、乳児の成長速度と同じ速度で病状が進むので進行速度が異常に速いことが特徴とされる。このことは、発達性緑内障も同じと考えて良さそうだ。
そんな中で私の場合は、半年ほどの時間を経て先天性緑内障と診断された。
そこからは手術を何度か受けることになり、左眼の視力を失うことになったが右眼はとりあえずの無事な状態を確保できた。
左眼を失うことになったとは言え、右眼のとりあえずの無事を確保してくれた医者やスタッフ、病院に感謝しているし、この病院と医者の元までいくつかの病院を経由して連れて行ってくれた両親にも深く感謝している。
あくまで私の場合の症状を書くのだが、自我が芽生えた頃に感じた症状で強い光に弱いと言う症状があった。
太陽の下で元気に遊ぶことは苦手だが、体を動かすことは嫌いではない難しい子供となっていった。
さらに、緑内障の基本的な症状となる頭痛やめまいも起きる虚弱な体質として育っていった。
そして、先天性と発達性の緑内障に起きる症状で恐ろしい物がある。
それは、眼球の肥大化と言う症状だ。
私の場合、右眼は、コントロールできていたので肥大化はしなかったが失明してただの飾りとなっていた左眼が肥大化していった。
この肥大化した眼球は深い緑や紫のようないろで肥大化し、牛の様な眼球になることから、そのまま『牛眼』とよばれる症状となる。
おそらく緑内障の緑の意味もここから来ているのだろうと思っている。
この牛眼にまつわるエピソードもあるのだが、それはまたの機会にしておこう。
ここで書いた医学的な知識は、あくまで私が把握している知識なので、間違いがあるかもしれない。
用語などのいくつかは、専門家でも統一していない物があるので、そのあたりを踏まえたうえで指摘してほしい。
次回からは、視力がなくなって行く日々の様子を何回かに分けて書いていくつもりだ。
それでは、ここまでをプロローグとさせてもらう。