落ちた場所は…
いきなり雲の上から落とされアルマーに対しての恨み事を叫んでも風にかき消され空しくなりその後は落下に身を任せた。
何度か減速したのちに水に打ち付けられ気が付くと森の中の湖に浮いてました。
「はぁ、地上に下ろすにしても王国に召喚とか、遺跡に転移とかいろいろ手はあった筈なのにどうして雲の上から紐なしバンジーを体験しないといけないんだか…」最後の恨み事を吐き気を取り直して辺りを見渡し荷物が湖にない事を確認して岸に向う。
岸に上がり湖を見渡し荷物を探すが見当たらないので木にでも引っ掛かっているんだろうと結論をだし。
岸に引かれた石の道を見つける。
「この道が外か、あばよくば町に続いている事を願って」
誰も聞いてないであろう独り言を零し道を進んでいく
まだ日は上っているので服は乾きそうである。
石の道を進むのにつれられて霧が出てきた。
瞬く間に日の光を遮り、石の道を殆ど隠してしまった。
どれほど、歩いただろうか
石の道を見失はないように慎重に歩いてきた。
森独特の気配、濡れて不快な服、先の見えない道そして魔物の有無
それぞれが不安を積もらせる原因になって疲れが溜まる。
そうでなくても視界が万全でなく手元には戦う為の武具が無い。
何があるかわからない
だがそれでも、先に進まなくてなならない
道を進んでいると瞬く間に霧が晴れ広めの空き地が現れた
その空き地の中に荷物が落ちているのを発見したが、
動けない、何故なら荷物の後ろにいるそれ(・・)と眼が合っているからだ