第2の謎・解説編+小さな謎
この謎は主に二つのパズルからなっている。
一つ目が席に座る人物を見つけ出すためのシークワーズ、二つ目がそれぞれの座る場所を特定する推理パズルだ。
まずは一つ目のシークワーズ、これは大量に並べられた文字の中から、指定された語句を見つけ出すパズルだ。つまり8×8の文字の羅列の中から七人の人物を見つけ出せばよい。
もちろんそのまま探しに掛かっても見つけることは可能だが、その際にいくつかのヒントを得ることが出来れば、より簡単に解くことができる。
まずは騒がしい霊を見つけ出せ、とあるが、これは「ポルターガイスト」のことだ。かなり有名な事だから知っている人がほとんどだろう。
多少説明を加えるなら、もとはドイツ語に由来し、騒がしいという意味の「ポルター」と、霊という意味の「ガイスト」を組み合わせて作られた造語だということくらいか。今ではすっかり定着した言葉だ。
それを盤面の中から探すと、右下から左上に向かって文字の並びが見える。ちなみにポルターガイストが8文字で、盤面も8×8であるということに気付けるとより見つけやすい。
また、このパズルでは、一般的に文字列の方向は八方向全てが許容される。それを知らない人も、ここでの経験からそれが推測できるようになっている。
これはこの他の人物を探し出す際にも重要だ。
あとは、ごく普通に探す。一般には探すべき選択肢が提示されるのだが、ここにそれは無い。
ではどこまで探せば終わりと判断できるのか、それは次の数列が示している。
8・5・4×2・3×2・2
つまり、八文字の言葉を一つ、五文字の言葉を一つ、四文字を二つ、三文字の言葉を二つ、二文字の言葉を一つ、探せばいい。
これをもとに探していくと、ポルターガイストの他に、魔術師、貴婦人、骸骨、執事、メイド、騎士、の以上七語が見つかる。
幽霊やら骸骨やらが含まれていて、これで良いのかと思うかもしれないが、幽霊も死体も客人とちゃんと問題に書いてある。
これで席に座る全員が分かった。
次は座る場所を特定する推理パズルだ。
まずは解説のために席に名前をつけさせてもらいたい。
あなたが部屋に入った時に左手一番手前の席を左4、その向かいの席を右4、同様に左側で手前から二番目の席を左3、以下同様に右奥の右1まで計八席。グラーゼの席に名前は必要ないだろう。
そもそも座る選択肢にない。
では改めて、謎の解説に入ろう。
最初に、二人の使用人、つまり執事とメイドの席が一番手前の二席(左4、右4)であることがわかる。左右は分からないが、あなたの席を特定する上で、その情報は必要ない。
次に貴婦人と魔術師が向かい合い、魔術師の左隣に騎士が座るという情報で場合分けをする。
すると、この三人の座り方のパターンは以下の三通りしかない。
A.貴婦人左1、魔術師右1、騎士右2
B.貴婦人左2、魔術師右2、騎士右3
C.貴婦人右2、魔術師左2、騎士左1
そしてあなたの席は一番奥ではないが、客人の中で最も奥に席があるという情報から考えて、Aが正解。あなたの席は左2ということになる。
ちなみに、ここでも“幽霊も死体も客人だ”という一文がいきている。
あなたは左側の手前から三番目の席に座る。
豪奢な重い椅子に腰をかけると、ポンッという音に加えて白い煙がどこからともなく現れ、視界を白く染めた。
数秒して煙が消えると、テーブルの上には小さいメモと三枚の皿が置いてあった。
皿にはそれぞれ、鍔に幽霊の模様が入った黒いシルクハット、魔法薬品精製図鑑と書かれた分厚い本、小さい金属製の宝箱、が乗っている。
そしてメモにはこうあった。
その三つの皿のどれか一つに、私からの正しい手紙がある。それを見つけ出せたらお茶の時間にしよう。
答えなき場所に正しき手紙あり。
よく見れば、確かにシルクハット、図鑑、宝箱、それぞれの下に手紙が挟まっているのが分かった。
あなたはその中の一つ選び、上にあるものをどけて、その下に挟まっていた手紙を手に取る。




