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夕暮れと恋心

夕暮れと下心と恋心

作者: 葵冬弥

夕暮れに染まる教室。


朱色に2人を染める。


彼女は自分の机に向かって課題をやりながら、足をふらつかせる。


その向かいで彼は、誰とも知らない人の椅子にもたれ掛かり、彼女の課題を教える。


誰もいない、外とは隔絶されたような世界。



「ねぇねぇ」


「なに?」


「なんでそんなに私に優しいのさ?」


「ん?そんなの決まってるじゃん」


「だから、なんで?」


「そりゃ、下心があるからに決まってるじゃん!」


「……」


「って、痛っ、ちょっ、真顔で、すね蹴るの止めて」


「……」


「あの、ちょっと、話を、聞い、ったい」


「話を聞いたい?」


「揚げ足は取るのね……あ、はい、ごめんなさい、足を溜めないで下さい」


「……で?」


「恋という字は下に心があります」


「つまり?」


「いや、あの、その……」


「つまり?」


「……あなたへ恋心があるからです……」


「……!」


「って、ちょ、さっきより痛、いんですけ、どぉ!」


「ふん……!」


「あれ?ひょっとして顔赤い?」


「ばか……!」


「いった……!」



今まで1番の悲鳴が廊下にまで響いた。


2人は教室の扉の向こう側に誰がいるとも知らず、気にせず。


ただ、夕日に照らされる。

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