メリット
えーっと、話半分に聞いてたからよく分かってないが、この女は自分を倒した相手と結婚しようと考えていて、弱った所をちょうど殺したのがオレだったと
そしてオレに恋に落ちて王子様とか血迷ったことを言っていると
なるほど納得、できるわけねぇだろ!
何で殺した相手、しかもモンスター相手に恋するんだよ!?意味わからん!
「それで、返事を聞かせてもらえないだろうか?」
え?返事?
「一応私なりの告白だったのだが、やはり一般的なものとは違ったのだろうか?」
あー、告白と言われれば告白に聞こえるな
ただそれには答えられないけど
肉体的にね
声出そうとしてもギョエーとかグアーとしか出ないよ
声帯が違うんだよお前とは
「そうか、声が出せないのか。
どれだけ賢くても違う生き物の声を出すのは無理か。ではこうしよう」
女は短剣を取り出して地面にガリガリと丸と三角とバツを書いて行く
「肯定だったら丸、否定だったらバツ、どちらでも無ければ三角を指さしてくれ」
なるほど、こうすれば簡単な意思疎通は出来るな
どれを指差すべきか迷っていると女が提案してきた
「いきなりこう言われても困るだろうから私の告白を受け入れてくれた時のメリットを教えよう。
まずその隷属の首輪は外す。これは当たり前のことだ。次に私達、狩人に襲われなくなる。どうだ、これは大きいだろう?」
確かにメリットは大きい
この首輪が外せればここから逃げれるかもしれないし、逃げなくても襲われずに住む
「あとはそうだな。安定した食、快適な寝床。
それと、その。
私の身体を自由にできる、と、とかな!これはあくまで例え話だけど!貴方がそうしたいというなら満更でもないというかっ!」
身体を自由に、ってこれはそういう意味で言ってるのか?
一度勝っただけでこんなに心酔出来るなんてよっぽどこじらせてる女なんだなこいつは。しかと自分で言っておいて顔が真っ赤だ
でもこれだと今一つというか、いやあった方が良いんだけどもうひと押し欲しいというか
「こんなのはどうだ?私がなぜ生き返っているのか、とかな?そこまで知能があると知りたくないか?人間の知識が、欲しくはないか?」
なるほど、これは知りたい
殺した後に散々悩んだ問題だ
何故こんなに生を諦めれるのか理解できなかった
知りたい。何故こんなにも知りたいのかはわからない。でも知れたらオレは、何かがわかる気がするんだ!何かはわからない
けど知ってて損は無い、それにもし人間とまた戦うことがあった時に役に立つ
オレは丸を指差した




