逃走
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い!
もう痛いとか通り越して熱い!
背中が溶けそうなくらい熱い!
というか溶けて背骨っぽいの見えてる!
くそ!いきなり攻撃しやがって!あのチャラ男殺してやる!
でも今のを軽く撃ってたからこれより強い攻撃はできるのだろう。残念だがここは逃走するしかない!
ここまで10秒もかかってないがもう背中が治ってきた
よし!逃げるぞ!
「へぇー、再生が早いんだねぇ。それも異常なほどに」
は、早い!こっちくるの早い!前も見た機械、背中から煙が出てる機械で木の上まで登ってきた!
ジェットパックみたいなやつか!?
やばい、逃げないと!
「あー、逃げないで逃げないで」
パシュっという音と共に足に痛みが走る
が、銃弾くらいなら無視して走れないこともないっぽいな
痛みはすごいが我慢だ我慢
「ガァッ!?」
何故だか足が引っ張られて前に進めない
足を捕まれた?
いや、これはアンカー?銃弾じゃなくてアンカーを足に撃っていたのか!
くそっ!このアンカー硬い!ゴライアスの皮膚ぐらい硬い!
「よし、捕まえた。調査対象は生け捕りにしろって言ってたっけ?」
調査対象?
「えぇ、でもこの再生力を見た感じアタリっぽいけどね」
まさか、まさかとは思うが、前の人間を殺したから来たのか?
たった一人殺しただけで?こんなにも強いやつらを?
過剰戦力にしか思えない。人間ってのはそんなにも仲間意識が高い生き物なのか?
「じゃあ、見るぞ。『鑑定』」
鑑定を使えるのか!?
「うーん、再生力以外は特に、ん?あ、こいつ『思慮』を持っている!」
「『思慮』?『思慮』って頭良い生き物のスキルじゃなかったの?」
「あぁ、だが希少種にはたまにこのスキルを持っているものがいると言われている」
「へぇー。それじゃこいつがビンゴってこと?」
「称号に【人喰い】がある。このステータスのラプターが人を殺せるとは思えないから多分こいつだ」
ヤバイ、ヤバイ!早く逃げないと!
こいつらは調査対象は生け捕りと言っていた
ここでは死なないということだが、逆に言えばオレは調査対象として解剖やらなんやらをさせられることだろう
そんなのは死んでもゴメンだ!
早くここから逃げないと、逃げないといけないのに、このアンカー、『怪力』と『強打』を使っているのに欠ける位しかしない
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!
何か何か何か何か何か!
スキル!
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攻撃系
・突進
・噛み付き
・跳び蹴り
・威嚇
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____________________
防御系
・カウンター
・物理攻撃軽減
・耐久
・外皮
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敏捷系
・疾走
・回避
・加速
・逃走
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隠形系
・隠蔽
・擬態
・同化
・煙化
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
能力系
・火炎放出
・反射
・デコイ
・蓄積
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何かこの状況を打開できるスキルはっ!?
攻撃系はレベルが足りないから多分ダメだ
防御も同じく
敏捷系は逃走が役に立ちそうだけど、とりあえず
スキル取得!
まず逃走と煙化!
逃走と煙化はどっちも1ポイント
残り4!
必要そうなのは加速とデコイ!
これもどっちも1。ありがたい!
残り2!
蓄積は、無理だ!5ポイント
じゃあ疾走と回避だ!
残り0!
あとステータスポイントを全部体力に!
これで体力は90!
「ん?スキルがいきなり増えた?」
バレた!
『煙化』!
オレの脚が段々と煙になって行きアンカーが抜け、すぐ煙から戻り再生していく
まずは『逃走』!
どうやって逃げれば良いのかがなんとなく頭のなかに浮かんでくる
そして『加速』と『疾走』!
今までと比べ物にならないくらい早く走る、が
「おい、待てよ」
背中からまた痛みを超えた熱さが襲ってくる
ぐっ、『回避』!
このスキルを使っても何発か当たってるけど確実に少し避けてる!
「なっ!?」
「全員!戦闘体制!」
「駄目だ!殺すな!」
銃弾やレーザーのようなものが飛んでくるが、『逃走』に従えばギリギリで避けれるし、避けれないものは『回避』を使って少しは避けれる
『気配消し』!『怪力』!『強打』で後ろの地面を殴る!
そして『デコイ』!体力のあるかぎり!
「え!?増えた?」
「違うあっちだ!」
「は、早えぇ!」
「待て!」
そんな声が聞こえてくるが、勿論待つはずが無い
あばよクソ人間共!