<89> 言葉
良い悪いは別として、一度、言葉を発すれば、一人でいる場合を除き、なんらかの影響を周囲の人々に与える。なかでも、自分の気持を人へ伝える場合、間接的な電話や手紙、メールなどとは違い、直接的な言葉はかなり有効な手段となり得る。世界各地には、いろいろと異なる言語があるが、そもそも、言葉とは? この言葉そのものをのんびりと分析してみたい。
そんなものを分析する時間があったら、大相撲でも見るわっ! …と思われる方もお有りだろうから、そうしていただいても、いっこうに構わない。^^
とある老人会の会場である。二人のご老人が洗面所で入れ歯を外し、洗いながら入れ歯語で話している。入れ歯語は世界の共通語として使われてはいないが、入れ歯を外したとき、特定の老人にだけ分かる言葉なのである。
「マファカッ!! フガガ、フガフガッ!? フガフガフガガッ!」
「ファイッ!! フォノ、マファカデッ!! フガガ、フガフガフガ、フガガフガッ!」
「フガガッ!」
「ファイッ! フガガッ!!」
二人は意気巻きながら握手し、仕出し弁当を食べ始めた。さて、これらの言葉を通訳すれば、こうなる。
「まさかっ! あそこが、ですかっ!? それは困りますなっ!」
「はい! その、まさかでっ! こうなれば、我々有志一同、断固阻止でっ!」
「断固阻止でっ!」
「はいっ! 断固阻止でっ!!」
となる。
分析の結果、言葉は通訳がいらないのが一番、分かりよい。^^
完




