86/100
<86> ひと皮(かわ)剥(む)ける
今までより、どこかひと味違った+[プラス]の妙味が加わると、人はそれを、ひと皮剥ける・・と表現する。このひと皮剥ける・・という言い回しを分析すれば、どういう訳か竹の子が、ふと浮かんでくる。湯がいて酢醤油などで食せば、たいそう美味しい一品となる。まあ、そんな話は、どうでもいい。^^
とある春先のデパートである。配属された新人の女子案内係が先輩と並んで座っている。
「先輩、よろしくお願いしますっ!」
「ああ、新しい子ってあなたね。こちらこそっ!」
先輩の案内係は、少し偉ぶった声で返した。その日から接遇のノウハウについて猛特訓が始まった。そして月日は流れ、いつしか夏になった。
「あらっ! しばらく休んでたと思ったら、焼けたわねっ!」
「ええ、ハワイですっ!」
「そうなの? ひと皮剥けたわねっ! お仕事もひと皮剥けて欲しいものだわっ!」
分析の結果、ひと皮剥ける・・は、嫌味を込めたダジャレにもなるのである。^^
完




