表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/100

<84> 布(ぬの)

 人は裸で生まれ、やがて裸で死んでいくが、その人生で身に付ける衣類は、上着、下着を問わず、すべてぬので出来ている。当たり前だろうがっ! とお怒りの方もおられることだろう。そこはそれ、このあたりから分析の話をおこさないと話にならない ^^ から我慢してお読みいただき、煎餅せんべいかじりながらお茶でも飲んでいてもらいたい。^^

 布は縦糸たていと横糸よこいとり重なることにより、洋服や和服[着物]となっていく訳だが、その布にも当然、寿命があり、やぶれることになる。正確に分析すれば、破れは織られている糸が弱ることにより切れる現象である。今日は、そんな布にまつわる話である。

 とある動物園である。朝から多くの入場客でにぎわっている。ひと組の親子がオランウータンが見える位置で見物しながら立ち話をしている。

「父ちゃん、お猿さんはお洋服がいらないから安上がりでいいよねっ!」

「んっ? …ああ、そうだな。いっぱい生えてる毛が天然の服だからな! 熊の毛皮とかあるだろっ?」

「うん! ひつじさんは、その服を盗られるんだよねっ!?」

「ははは…そんな人聞ひとぎき、いや、羊聞ひつじぎきの悪いことを言うもんじゃない! 羊の毛はつむがれたあと、織られて温かい布になるんだぞっ!」

「ということは、…かせいでるんだっ!」

「そうそう! 餌代えさだいくらいは楽に稼いでるなっ!」

 それを聞いていたかどうかは知らないが、オランウータンが気分を害したように厚布のような毛を揺らし、親子の前から姿を消した。たぶん、『稼いでねぇ~で悪かったなっ!』とでも思ったのだろう。^^  分析の結果、ご婦人のあたたかに着ておられる羊毛のコートは、羊の働きによるものなのである。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ