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<83> 平均(へいきん)

 誰もが学生時代、したしんだ言葉に平均点がある。アベレージという言葉で教育以外でもお馴染なじみだが、この平均という言葉を分析してみるのもいいのでは? と思える。ひまな人だな…と思う人もあるだろうが、まあ、そう思われてもいたし方がないだろう。しかし、つめの先ほどの意味はあると考える。^^

 言うまでもなく、一度のいい結果や悪い結果に左右されることなく、総計[トータル]を一定期間や一定回数などで割ったあたいが、平均である。平均は、その数値すうちによって能力や傾向を知る上での重要な資料[データ]となる。

 とある小学校の教室である。テストの答案用紙が担任の鰻川うながわから生徒へ次々に返されている。

水産みのうさん、場内ばないさん、技術わすべさん、稚魚ちおさん、成育せいいくさん…」

 一通ひととおり答案が生徒へ返されると、鰻川がおごそかな教師めいた態度で口を開いた。

「… 今回の平均点は62点! 最低は18点、最高は98点でした。前回の平均点が58点でしたから、4点上がったことになります。今後とも、頑張りましょう!」

「は~~~い!」「は~~~い!」「は~~~い!」…

 異口同音いくどうおんに生徒達が返事する。

「私もやってみましたが、ド忘れがあったせいで97点止まりでした。前回は99点でしたから平均点は98点です。で、今後も頑張りたいと思いますっ!」

 教師めいた態度とは真逆まぎゃくの言葉を聞き、教室一杯に生徒達の笑声が広がった。

 人は神仏と違って完璧かんぺきな存在ではないから、平均が大事? というのが分析結果である。^^


                  完

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