<79> 対応
さて、どうしたものか? と、考え倦ねた末、人は最もいい結果を出そうと動く。これが対応・・と呼ばれる行為である。この対応について分析してみることにしたい。別に分析しなくてもいいのだが、今のような寒い時期には甘酒か熱燗をチビリチビリとやりながら暖まり、美味しい肴かなにかを摘む・・というのが、風邪を近づけない最良の対応では? と思える訳だ。^^
とあるアパート前である。どこから見ても胡散臭い一人の刑事が、ジィ~~っとアパートの様子を物陰に隠れ、見張っている。偶然そこを通りかかったアパートの住人の婆さんが声をかけた。
「あんれっ、まあ~~!! こげな寒いところで、いかがされましたかいのぉ~!!?」
刑事としては、『大きな声でっ!! 張り込み中だから静かにっ!!』とは思うが、言えば身分がばれる。『黙っていてくれるならいいが、どうもこの婆さん、黙っていそうもない…』と刑事は瞬間、思った。となれば、対応として最良の方法は、ばあさんのご機嫌をとって、早々に引き上げてもらう他はない。
「ははは…寒いですなぁ~。いやぁ~ちょっと人を待ってましてね。それが、いっこう現れんのですわっ! どうしたんだろうなっ! ははははは…」
刑事は方便を遣い、笑って誤魔化した。
「そうでごぜぇ~ましたかいのぉ~。そいじゃ、風邪など引かれましぇんようにのぉ~。あとで、管理人の息子に甘酒でも届けさせましょうほどに…」
「いえっ! そ、そこまでしていただかなくても…」
刑事は対応を誤ったか…と後悔しながら、その後の対応を考えざるを得なくなった。
分析の結果、対応は適切でないと、拗れてふたたび対応しなければならなくなるから、注意が必要となる。^^
完




