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<66> 裏表(うらおもて)

 物や物事には必ず裏表うらおもてがある。このあたりを分析するのも勉強になる。正月早々、何をうとんねんっ! そんなひまがあったら、一杯飲んでるよっ! と関東、関西弁を入り混ぜて怒られる方もお有りだろうが、そこはそれ、平にご容赦ようしゃを願いたい。^^

 豆腐にも裏表がある・・とは、いつか聞かされた話だが、確かにそれはある。ただ、蒟蒻コンニャクにはない。がしかし、いろいろと重宝する方もお有りだろう。^^ まあ、それはともかく、裏表を分析すれば、裏の裏は表・・といったややこしいケースもある訳だ。スパイに見せかけて、実は相手国に寝返っている逆スパイ・・といった事例がそれにあたるだろう。もっと分かりやすい例だと、「あらっ! わたくしそういう安もの、興味きょうみございませんわっ、オホホホ…」とか笑っておいて、帰った途端、走るように買いに出られる奥さま・・が、それだ。^^ また、裏のようで表、裏のようでやはり裏、表のようで表、表のようでやはり表・・といったややこしい場合もアリなのである。

 とある装飾専門店で二人の女性が品選びをしている。

「あ~~らっ! 奥さま、そちらっ?」

「ええ。だってコレ、いいじゃないですかっ! 間違いなく本物っ!」

「お値段は…あらっ! お安いですわよっ、奥さまっ! 本物ですかぁ~~? 危うい危ういっ! こちらのお高い方が本物ですわよ、きっとぉ~」

「… そうでしょうか? コレ、いいんですけどもねぇ~~?」

「いや、私はいいんですよっ、奥さまがお気に入りなら…」

「いやいやいや…そういや、そうですわねぇ~」

 迷った挙句あげく、奥さまは高い方を買い求めた。

 さて、この話の結果はどうだったのか? 読者の方々にだけ、その正解をお話しよう。実は、安かった方が本物の表で、高い方がにせ物の裏だったのである。店主が勘違いして値札を付け間違えたのだった。お馬鹿な店主もいたものだが、これが事実なのだから致し方ない。

 分析の結果、このように裏表は真贋しんがんきわめねば、専門家といえど、うっかり間違うのである。^^


                  完

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