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<62> 機械

 機械は言うまでもなく、人類が文明を築く過程で便利さを求めて作った物質である。ただ、この機械という概念を分析してみれば、必ずしも便利になったとは言えない一面もあることが分かってくる。便利になれば人は当然、楽になる。楽にはなるが、楽になった分だけ、別のことをやるのか? と問えば、実はそうでもない。人は意外と欲深よくぶかで、怠惰[ルーズ]になりやすいのである。怠惰になれば、それが当たり前となり、日常の繰り返しとなる。すると益々、怠惰になっていく・・と、まあこういう経過を辿たどる訳だ。その結果、どうなるのか? だが、言うまでもなく機械抜きの生活が考えられなくなる。実は、この私がそうで、なさけないことにPC[パソコン]にもて遊ばれている現状にある。なんとかしたいが、今のところ、なんともならない。^^ PCには当然、電気や電波が必要となるが、これらもすべて機械によって作られる。いわば便利な機械が作り出す見えない副産物といえる。今の世の中、もはや機械様々なのだ。

 二人の老人が歳末の買い出しをしている。

「やあ、これはこれは酉岡とりおかさん!」

「ああ! おとなり戌口いぬぐちさんじゃないですかっ!」

 偶然なのだろうが、二人は干支えとの引き継ぎ式のようにバッタリと店のレジ前で出くわした。

「今日は、お車ですかっ?」

「はいっ! 車は車ですが、乳母車うばぐるまでしてな、ははは…」

「やはり機械も人力が一番ですかなっ!」

「まあ、場合によりけりでしょうが…」

「荷が多いときとか雨の日、それに長い距離の場合ですかなっ!」

「ええ、まあ…。そんなときは、やはりエンジンと屋根付きの車になります」

「やはり、機械ですかっ!」

「はい…。これだけの文明社会ともなれば、致し方ないですなっ、ははは…」

「ははは…」

 分析の結果、機械はすでに人類の手足の一部としてサイボーグ化しつつある。^^


                  完

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