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<59> 貧富(ひんぷ)

 多くの人々が生活する上で、どうしても生じるのが貧富ひんぷである。この内面を分析すれば、意外なことが分かってくる。豊かさとは何も金銭的に裕福だとか、地位、名誉などに恵まれているといった外的なものだけではない。内的に満たされた豊かな心・・といった見えないとみもあるのだ。━ 貧しいながらも楽しい我が家 ━ などと言われるのが、まさにそれである。

 とある大会社の昼休みである。会社ビルの屋上で二人の平サラリーマンが昼食後の話をしている。

「俺達ゃ、普通入社だから、まあ、普通のコースで終わりだろうなっ!」

「ああ、数十年後に上手うまくいって課長。で、定年! ははは…まずしい貧しいっ!」

「そこへいくと、金倉かなくらは違うぜっ!」

「だなっ! ヤツは入社から期待される特別コースだもんなっ!」

「そうそう。大株主の御曹司おんぞうし富裕層ふゆうそうだからなっ!」

「ははは…金持ちってのは、いいよなっ! 出来不出来は関係ないっ!」

「ああ…」

 二人の話す姿をこっそりと遠目とおめに見つめる一人の男・・話題の金倉である。

「気楽でいいよな、あの二人…。そこへいくと俺なんか期待されてるから気苦労ばっかりだっ! わって欲しいよ、ったくっ! ああ、貧しい貧しいっ!」

 分析の結果、貧富には、コレだっ! と断言できない実体のない姿が見え隠れする。^^


                  完

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