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<56> 日没(にちぼつ)

 冬の日没にちぼつと夏の日没とでは、そのさまに大きな違いが生じる。この違いを分析すれば、沈みゆくお日さまをどう感じるか? といった気分的な違いであることに気づかされる。そんなことは気づかなくていいっ! と思われる方は、風呂上りの一杯を飲みながら適当にくつろいでいただけば、それでいい。^^

 秋の日脚ひあし釣瓶つるべ落とし・・と言われるほど早いが、冬の日脚は、なお一層いっそう早い。気温が下がるから、もう少し沈まないで欲しい…と未練がましく思う日没、これが冬の日没である。逆に、ギラギラと容赦ようしゃなく照りつける猛暑の日が、ようやく西山へ傾く夏の日没は、早く沈んでくれっ! …と懇願こんがんして退散を願う日没である。お日さまは一年中、同じように地球上へ恵みの光を与えておられるのだが、地球の地軸が傾いているばかりに、こんな毛嫌いする感じ方になる訳だ。すべては、地球自身が傾いていることに気づいてション! と姿勢を正せば済む話なのである。^^ まあそうなれば、暑い地域は、ずぅ~~っと暑く、寒い地域は、ずぅ~~っと寒い訳で、四季の変化もへったくれもなくなるから、それはそれで面白くない訳だが…。^^

 一人の老人が散歩しながら愚痴っている。

「ったくっ! こう日没が早きゃ、のんびりと歩きもできゃしないっ!」

 いつも約一時間の同じルートを歩む老人にとって、夕飯前の冬場の散歩は、日没が早くかされるようでいやだった。では、夏場の散歩は、どうか? といえば、その時期もやはり愚痴が聞こえた。

「ったくっ! こう日没がおそきゃ、猛暑で倒れっちまうっ!」

 分析の結果、日没に対する人の感性は勝手なもの・・という結論に立ち至る。現に、いい日差しが続く日没の頃、その時期は行楽のシーズンということもあるのだろうが、人は日没をしむのである。^^


                  完

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