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<55> 御座成(おざな)り

 御座成おざなりは当座の間に合わせ・・という言葉だが、分析すれば面白いことが分かってくる。真意は、いい加減なことでその場を逃れようとする背信行為を指す。おざなりの[な]を[お]の前に移動すれば[なおざり]となるのだが、意味はことなり、大事なことを手を付けずにそのままにしておく意となる。要は、おざなりは、なおざりではないっ! ということだ。^^

 とあるサッカーの試合で痛めた右足の捻挫ねんざを病院へも行かずシップ薬で冷やして御座成りにしていた不精ぶしょうは、そのまま放置し、半月ばかりなおざりにしていたため、益々(ますます)悪化させ、代表選手からはずされてしまった。

「どうして、こんなになるまで放っておいたんですっ!!」

 担当した外科の医者は不精のれ上がった足を一目ひとめて真っ赤な茹蛸ゆでだこのような顔で怒った。

「私は不精ですから…」

 美味うまそうな蛸だな…と思いながら、不精は冷静に答えた。

「あなたが不精さんだとはお聞きしました。だから、なぜ放っておいたんですかっ!」

 少し冷静さを取りもどした医者は、ふたたびたずねた。

「いや、だから不精ですから…」

「分からないお人だっ!」

「分からないのは、アンタだっ!」

「医者に向って、アンタとはなんですっ!」

 会話が売り言葉に買い言葉となった。

「…アンタだから、アンタと言ったんだっ! …シップで御座成りにしといたんですよっ! こう言や、分かるでしょうがっ!」

「そういうのを、なおざりって言うんですよっ!」

「… ? 御座成りは、なおざりなんですか、先生?」

「いや、私は医者ですから、そういうことは…。まあ、ともかく治療をしましょう!」

 医者は意味の違いに自信がなく、言葉をにごした。

「はい、お願します…」

分析の結果、御座成りとなおざりは、泳がず楽をする? ^^ 魚のヒラメとカレイの関係に似ているようだ。^^


                  完

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