表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/100

<53> 馬鹿正直(ばかしょうじき)

 世の中で使われる言葉の一つに馬鹿正直ばかしょうじきというたとえがある。この言葉を分析すれば、悪口ではないものの、その正直さには、いささか疑問を感じる・・といった意味合いで使われる場合が多いことが分かる。何事なにごとも程度ものだ・・という意味を含んでいる言葉ということだ。そんなことはどうでもいいっ! と思われる方は、カラオケでもうなっていただいていればいい。ただし、ご近所迷惑にならない程度でお願いをしたい。^^

 ここはとあるぼりである。客の老人が朝から糸をれているが、いっこう当たりがない。時はすでに昼前になっていた。その姿を少し離れた対面の岸から別の中年男が気の毒そうな顔で見ていた。というのも、その男の釣果ちょうかは上々で、腹が減ったからそろそろお開きにしようか…と思った矢先だったのである。一匹も釣れずに居続ける老人を、なんとも、気の毒に思えたのも無理からぬ話で、馬鹿正直なお方だ…とも思えていた。

「こっちは、よく釣れますよっ!!」

 中年男は、思わず声を飛ばしていた。

「ああ、どうもっ!! 私、ここが気に入っておりますのでっ!!」

「ああ、そうでしたかっ!! ははは…!!」

 中年男は、言わなきゃよかった…と後悔こうかいした。

 分析の結果、すでに一つのスタンス[物事に取り組む姿勢]となっている馬鹿正直な人には、何を言っても無駄だということが分かる。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ