表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/100

<42> 甘(あま)い

 あまい・・という言葉を分析してみよう。分析などしなくてもいい。甘いのはにがくないことだろ? と僻目ひがめで思われる方は、美味おいしい牡蠣鍋かきなべでもつついて一杯やっていて下さればいい。^^

 甘いは、なにも味覚みかくだけに使われる言葉ではない。考えが甘い・・などと、十分に整っていない、あるいは行きとどいていない場合にも使われる言葉なのである。

 ポカポカ陽気の昼下がり、とある二人のご隠居が、退屈たいくつまぎらわそうと将棋をしている。

「いや! その手は流石さすに甘いでしょうなっ! このかくが成って竜馬が行けば、明治維新となりますからなっ!」

「はあ?」

「いや、甘いのですよっ、その手はっ! 昨日きのうの美味しかったお汁粉しるこより甘いっ! 実に甘いっ!」

「甘い、甘いって、そんなに?」

「ははは…そんなに、です。そう指されるなら当然、コレで必死がかかります。と、なれば、コレをコウ指す他なく、コレコレでチィ~~~ン! あの世ですな」

「あの世? そんな大げさなっ!」

「いいえ、甘過ぎる卵焼きは食べられたもんじゃないっ!」

「はあ、そらまあ、そうでしょうが…」

「そういや、先だっての出汁だし巻きはいい味でしたなっ!」

「ああ、確かに…。アノ店はなかな評判がいいようですなっ!」

「そうそう! また近いうちに参りましょう!」

「はあ、是非ぜひ!」

 いつの間にか将棋は忘れ去られていた。

 分析の結果、甘い話題は話がはずみ、上手うままとまる効果があるようだ。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ