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<39> やり残し

 物事をやり始めたのはいいが、やり残したとしよう。さて! 皆さんなら、如何いかがされるだろう? ^^ もちろん、そのときの状況やその方の性格にもよるだろうが、このやり残しを分析するのも一興いっきょうである[時代劇のお殿様風の表現法^^]。

 とある菓子餅かしもち屋で老店主が手仕事の餅を作っている。一日に売れる餅の数は、おおよそ決まっていて、その数に合わせて多少の多い少ないはあるものの、ほぼ決まった数を、せっせと汗して老店主は作っていた。いや、汗は汚いから、単にせっせと作っていた。^^ その日も早朝からいつものように作っていたが、電話が入り、急な用ができた。さあ! どうするか…と、老店主は思案した。急な用は中途半端なことに昼前の11時過ぎだった。その時間帯は客が多く、その日の売り上げがほぼ終わるいそがしい時間帯だった。売れ切れでありません…などと不名誉なことを言うのが嫌いな老店主だったから、売りさばく数を作れないなら、いっそ店を臨時休業にした方が…と悩んだ。だが、それもどうだろう…と思え、ついに、よしっ! 取りあえず作れるだけ作ればなんとかなるだろう…と結論し、作り始めた。いつもなら朝食を食べてからだったが、その日はむろん、朝食抜きである。作り始めて数時間、いよいよ用で出かける11時があと30分に近づいてきた。やり残しは、あと数十個だったが、もはや猶予ゆうよはない。

「あああ~~~っ!!」

 老店主は急に叫んで立ち上がると、その場で卒倒そっとうして気を失った。

「だ、大丈夫かいっ!」

 妻が駆け寄ったが、老店主の意識は、すでになかった。幸いにも病的な卒倒ではなく、数時間後、老店主は無事、意識を回復した。

「…今、何時だ?」

「お昼の2時半…」

「あああ~~~っ!! やり残しがっ!!」

 老店主は半身を起こし、人指し指と高々指の2本を立てた。

「… ?」

 意味が分からず、妻はいぶかしげに老店主を見た。

 まあ、やり残しも案外、気にするほどのことではない・・という一例だが、分析結果では、ご詠歌えいかを途中で[休憩して再開するなど]放って置かない方が好結果が得られる・・と出ている。休憩している間に関ヶ原は…。^^


                  完


 ※ やり残しの2件は、臨時休業と代理人で解決したそうです。^^

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