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<32> 納得(なっとく)

 人によって納得なっとく納得なっとくの程度はことなる。飴玉あめだま一つで、いとも簡単に納得する人から、数億を積まれても納得しない人まで、世の人は様々(さまざま)なのである。この納得という心の動きを分析するのも案外、面白い。このあわただしい師走しわすに、何を呑気のんきに分析してるんだっ! と、怒られる方もお有りだろうが、そこは一つ、あったかい甘酒でもすすってご容赦ようしゃ願いたい。甘いものがダメな方は、美味おいしいさかなで酒でも飲んでいて欲しい。だが、いずれもセルフ[ご自身]でお願いする。^^

 仲のいい二人の男が飲み屋店で怒りをぶちまけている。どうも今回の人事異動が不満な様子だ。

「だろっ!? 俺が怒るのは、その点だっ!」

「たかだか入社3年の青二才に、10年目の俺らが負けたんだぞっ! 納得できるかっ!」

「いや、その通りだっ! あんな若造わかぞうに、『はいっ、分かりましたっ! 課長補佐代理っ!』なんて言えるかっ!?」

「言えん言えん、とても言えんっ!」

 二人は、今春の人事異動で課長補佐代理心得に昇格したばかりだった。

「ぅぅぅ…、派遣社員の連中の方が、まだましだっ!」

 一人の男は激昂げきこうして、酒が入ったコップをガブ飲みした。そこへ店主が顔を突っ込んだ。

「まあまあ、お二方ふたかた。これはおごりです」

 店主は美味うまそうな一品料理の皿を二人の前へ置いた。

「ああ、どうも…」

 二人は、すぐ納得して大人おとなしくなった。

 分析の結果、納得が出来る心の発生は、些細ささいなことのようだ。^^


                  完

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