<24> 実行
言うは易く、行うは難し・・と、よく言われる。それほど物事を実行するのは難しいということだ。
実行という言葉を分析すれば、いろいろなことが分かってくる。言うことは口だけの動きだからそうでもないが、実行は当然、身体のいろいろな部位を駆使して動かすから体力を消耗)することになる。消耗すれば、どうなるか? 言わずもがなで、疲れる訳だ。また、言うだけなら失敗はしないが、実行に失敗はつきものなのである。だから、実行に決断する勇気は欠かせない。あいつは風呂屋の釜だ! とは誰も言われたくはないだろう。言うばっかり→ゆうばっかり→湯ぱっかり・・ということだ。^^
とある観光地で、料金制のバンジージャンプが行われている。もちろん観光客の娯楽を目的として設けられたもので、下は断崖絶壁の地だ。そんな中、ビクついて戸惑う参加者を見ながら、二人の観光客が話し合っている。
「フン! あんなの簡単さっ!」
「ははは…お前は昔の床屋かっ!」
「昔の床屋? …なんだ、それはっ?」
「床屋だよっ、散髪の!」
「分からん!!」
「結うばっかり・・言うばっかりっ!」
「おお!! それならやってやろうじゃねぇ~かっ!」
売り言葉に買い言葉、からかわれた男は料金を支払い申し込んだ。だがしかし、である。いさ゜、自分の順番になると、震えて足が竦み、手にしたロープを投げ出した。
「お客さん、お金は返しませんよっ!」
「はいっ! 結構ですっ!」
係員に念を押され、からかわれた男は青菜に塩のような小声で言った。
実行を分析すれば、決断する勇気がないとショぼくなる・・ということだろう。^^
完




