第17話 決行前夜
また戦闘を先延ばしになっています。
バトル展開を期待された方、申し訳ありません。
…え、期待なんかしていない?調子乗んな?
…ハイ、すいません。
ってな訳で今回も掘り下げ系です。でもボス戦の前には準備が必要ですよね!
んぁッ…!
俺は眩しさで目を覚ました。
次いで起きろ、という渋い声と共に体が揺さぶられて、俺は半身を起こす。
「うっ…?」
ふと腰元に冷たく固いものを感じて確認すると、ベルトに挟まれたハンマーだった。銃は佐伯さんに渡したが、こちらはそのまま携帯していたようだ。
もちろん戦闘後にべったりと付いていた血糊は綺麗に拭き取っていたが。腰に鉄の塊を携えて寝ていたという事実はなんともシュールなものだった。
俺は改めて非常時だなぁ…、と寝ぼけた頭でそう思った。
隣では護や渡辺さんも布団から這い出すのが分かった。
4時間は寝ていたのだろう。ふいに点けられた蛍光灯の明かりに目が慣れ始め、壁に掛けられた時計を見ると夜の7時をまわっていた。明るさに目が慣れ始め、改めて戸口に立つ佐伯さんを視認する。
「随分と汚れているからな、まずはさっぱりして来い」
その後、本館西側の廊下を抜けてシャワー室というプレートが付いた部屋へと連れられた。
「皮肉はさておき、ガスも水道も使えるんでな。まずは汗と汚れを流してくれ。それと親切なことに変えの服を用意してもらえたので上がったら、これに着替えるといい」
そう言って佐伯さんはシャワールームの前に積まれた紺色の塊を指す。
それは標準的な警察官の制服であった。
今更だが、佐伯さんもそれに着替えていたことに気づく。
彼の野戦服は戦闘によって激しく損傷していたからな…。
それに皮肉か。…確かにそうだよな。政府の非情な採決の結果たるガスの存在が、今だけは俺たちを癒してくれる恵みとなっているのだから。そんなことを思っているとふと、鼻先に微かな悪臭を感じて俺は顔をしかめた。
「何か臭うな…」
誰となくそう呟く。
「多分、俺達からだろ…」
すると隣にいた護が俺と自身とを交互に指さす。
うっ、確かに。指摘されて袖を嗅いでみれば決定的だった。
彼の言うとおり、臭いは自分から、いや自分たちから出ていたのだ。
あれだけ激しい戦闘を繰り返したのだ、相当な汗をかいていたのだろう。時間が経った汗が臭いだしたのだ。それと、臭気の最大の原因は感染体を撃破した際に、飛んできた返り血だった。
服を軽く嗅ぐだけで、血と汗が混ざったすえた臭いが鼻腔を満たし、俺は再度顔をしかめる。
これまた今更ながら、改めて自分たちの汚れ様を自覚させられた。
酷い有様だ。俺の学校で着替えた事務員のツナギはカラスどもの血であちこち黒い染みをつくっているし、護もそれに引けを取らないくらい、ジャケットやカーゴパンツを赤黒く汚していた。
渡辺さんが一番マシではあったが、それでもシャツの襟首には血痕が目立った。
返り血で無いならば、一見瀕死の重傷を負ったといっても過言ではない姿である。
よくこの格好で寝れたものだ、と我ながら感心した。
俺たちは手早く脱衣を済ませると、それぞれが個室化しているシャワールームへと入った。
狭すぎず、広くもない。タイル張りのごく普通のシャワールームだった。
蛇口をひねると、頭上に設置されたノズルから温かい湯が降りかかる。
俺は頭からそれを浴びて、暫くは目をつぶって温もりを感じていたが、体を洗うために一度シャワーを止めた。傍に置かれた容器の一つを取ってプッシュして、掌で軽く泡立てる。
それを全身に隈なく塗り込みながら、ふと思った。
…改めて、傷が一つもないな。
あれだけの戦闘があったのにも関わらず、だ。
運がいいんだか、悪いんだかね…。
いや、こんな事態に巻き込まれている時点で確実に悪いか。
しかし、これからはどうなるのだろう。自分は、皆は、生きてこの街を出られるのか…?
また思考がマイナス方向に傾きだしたので俺はシャワーを強めに出して体を流し、振り払うように身震いした後、シャンプーに手を伸ばした。汗や皮脂のせいか、いつもよりも泡立ちが悪かった。
その後、個室を出た俺は、用意されていたバスタオルで体を拭き、紺色の制服に袖を通す。
まず下着を履いて、シャツとズボンを着用する。その上から活動服と呼ばれるものを重ねた。
活動服とは、上衣が4つボタンのブルゾン(フランス語でジャンパー)型で丈が短く、腰部分にシャーリング(ゴム紐を入れた絞り)が入っているため非常に動きやすくなっている。ズボンも丈夫なのに軽い繊維で作られており、ストレッチを試すために軽くジャンプをしてみたが、何の障害になることもなく、俺は素直に感心した。
「おお、何かカッコイイな…!」
同じくシャワーを終えた護も、鏡に映る自身の姿に満足げだ。2人揃って交通整理等で見かける、新人警官さながらだった。俺もどこか高揚感を覚えていた。やはり、身体的な疲れと汚れが取れたことによる解放感が、俺たちの気分を少なからず明るくしていたのだ。
対する渡辺さんは、特に感想を言うこともなく黙々と着替えていて、全員が被服を終えたところで佐伯さんの声が廊下から響いてきた。
「それでは、会議室に向かうぞ。皆が待っている」
◆◇◆
会議室に到着すると、彼の言葉通り俺たち以外のメンバーが既に揃っていた。警官3名に加えて有紗や菜月さん、間宮さんも紺色の制服姿で、ある意味この警察署に相応しい光景だった。とはいっても、有紗たちが着ているのは一般的な婦警に連想されるスカートタイプではなく、少しでも感染防止に繋がるように露出面を抑えたスラックスになっているが。
良い匂いがするな…。
室内に満ちる食欲を誘うスパイシーな匂いの元を追うと、机の上には夕食と思しきカレーが人数分用意されていた。
「やった、カレーですか!」
俺は思わず、声に出してしまったし、護は短く口笛を吹いて喜びを表現した。
「此方の方々に感謝を込めて、…いただきます」
全員が席に着くと、佐伯さんがそう言って、皆も合掌と共にいただきます、と復唱する。
ああ、美味しいな、と俺は文句なしにそう思った。例えインスタントのご飯とカレーでも今は体に染み渡る。空腹はなによりの調味料と言うやつだ。有紗も…心なしか、表情が緩んでいる。それがまた俺には嬉しくて、スプーンを動かす速度が増す。
向かいの机では、自衛隊の2人と警官が情報交換を兼ねた会話をし、護は渡辺さんと談笑する菜月さんに話しかけようと必死だった。
そうなると、俺の意識は自然と隣に座る妹に移った。
幾らか顔色は戻りつつある彼女に話しかけた。
「有紗…ちょっといいか?」
「……何…?」
以外にも返事はすぐに返ってきて俺は若干面喰う。
「あ、いや態々言う必要もないんだけどな…」
一瞬、両親のことが思い出されたが、口には出さないようにした。恐らくそれが、有紗の心に深い傷を負わせている原因だろうから。
「その、状況は無茶苦茶なんだけど…お互い、…頑張ろうな」
代わりにあまりにも普通な台詞が口を突いた。今は他に、こんな当たり前のことしか頭に浮かばなかった。というよりこの言葉もまた、全てではあったが。
妹は、暫く此方を見つめ返していただけだったが、やがてゆっくりと頷いた。
「そうだね。…頑張らなきゃ…だね」
顔を上げた彼女の目には先ほどよりも光が宿っている。
心配掛けて、ごめんね。と済まなさそうに謝る有紗に、気にすんな、と返す。何とか気持ちの整理がついたらしい彼女の様子に、心の閊えが一つ取れた俺は食事を再開した。
「「ごちそうさま~」」
護と同時にそう宣言した時には、十分とはいかないものの腹も満たされ、幸福感に包まれていた。もちろんその後には眠気が押し寄せてきたのだが、すぐに佐伯さんによる作戦会議が始まったので俺は気を入れて睡魔を追い払った。
佐伯さんは正面のホワイトボードに大判の地図を張り付けて説明を始める。どうやら青海市全域の地図のようで、そこには彼記したと思われる記号やマーカーが国道に沿うように橋まで続いていた。
「見ての通り、脱出に用いるルートはこの署から国道に戻り、道にそって橋までの全長4kmの単純なものだ。徒歩でも時間にして3時間もあれば難なく到達できる距離だろう」
が、しかしと前置きして彼は続ける。
「周知であるが、道中には様々な危険が潜んでいる。大勢の敵に遭遇すれば迂回も余儀なくされるだろうし、場合によっては立ち往生の可能性もある。よって諸君らにはそれらの脅威に柔軟に対応できるようにここに示された死角になりやすい建物や、有事の際の退路を今一度頭に叩き込んでもらう」
すると、婦警の山本さんが立ち上がり、俺たちにA4サイズの紙を配り始める。見てみると、それは地図を縮小して必要な事項がまとめられたものだった。印刷機を使ったのだろうが、彼女の仕事振りの速さには脱帽である。
「まあ、本来なら一台くらい使える警察車両があったらいいんですが、何分バリケードに使ってる故障車ぐらいしか残ってませんで…」
飯田さんは申し訳なさそうに、頭を掻いた。
「暴動鎮圧用の特殊車両なんて真っ先に出動しましたしね」
彼の部下の橋谷さんはその長い脚を組んで、ため息をつく。
「おまけに無線は愚か、外部との連絡は完全に遮断されている上に、ネットもダメ…。もしこれらが…政府の指示だったとしたら、あまりの徹底ぶりに嫌気が差します」
メガネのフレームを押し上げて山本さんも眉をひそめた。
暗くなり始めた警察の面々を自衛官の2人が取り成す。
「仕方が無いですよ。車は……道すがら搭乗が可能な物があれば良いんですが」
と間宮さん。
「詰まる所、この作戦で重要になるのは臨機応変な対応、ということだ。それにだ、諸君らが後ろめたく思うことはない。むしろこの街の地理に明るい地方警察の存在は、我々にとって有り難いことだし、頼りにしている」
ひとしきりブリーフィングが終わって、それに対する疑問や意見が無いのを確認すると佐伯さんは席に戻り、代わりに飯田さんが壇上にあがった。
「では、私どもからは追加の装備品のことについてですな。…先ほどまで、ロッカーから何まで隈なく探しましたら、予想以上に収穫があったんですわ。恐らく捜査班の中にも焦りのあまり、体一つで飛び出した者がおったんでしょうな…。おい、橋谷、山本」
そして部屋の隅から部下の山本さんが防刃ベストの類いを、橋谷さんが堅牢なアタッシュケースを幾つか両手で抱えて卓上に置いた。
ケースが開錠され、衝撃吸収材で保管された箱の中身が慎重に並べられる。装備ということで予想していた通り、それは銃器だった。ぱっと見てリボルバータイプが3丁、俺の持っていた9mm拳銃に近い形をしたものが3丁。後は弾薬が収められているであろう箱が6つと警棒2本に、ポーチの様な物とホルスターが複数であった。
彼らの説明によると、3つのリボルバーの中で最も大きい一丁が、飯田さんと橋谷さんも携行しているニューナンブM60で、銃身がやや長い分弾道が安定しているそうだ。そして残りの二つが山本さんの装備と同じのM360J(SAKURA)。女性の使用も考慮された縮小型で、前者と比べれば頼りない気もするが、撃鉄が小ぶりであるため本体が軽量な割りに射撃時のブレが少なく、これまた命中率が良いとのこと。リボルバー式である両銃は共に装填数が5発だった。
最後に紹介された3丁はS&W M3913と呼ばれる自動拳銃。装弾数は8発と9mm拳銃よりは一発少ないが、その代わりに軽量化がなされていて銃に不慣れな者には扱いやすい代物だという。
大まかな概要が話されると、また佐伯さんが口を開いた。その視線の先には有紗と菜月さんがいる。
「これは先ほど…、ああ、警官の方と決定したことなのだが、銃器が少なからず増えた。しかし一人が一度に扱えるのは精々二つだ、それ以上は邪魔になるんでな。…よってこれからは女性にも銃を携帯してもらいたい」
当然ながら菜月さんからは戸惑いの声が上がり、妹も驚いた顔をしている。
それを片手で静かに鎮めると、彼は続ける。
「これまでの戦闘を考えてみれば、戦える者は一人でも多くいた方がいい。それに言葉は悪いが、庇護者は少ないに限る。なにせゾンビが街を闊歩するという法外な事態だ。目には目をと言う訳ではないのだが、我々も細かいことを気にしている余裕はない」
「もちろん、手順は一から教える。…大丈夫だ、要点を押さえればそこまで難しいことではない。実際に青年達はたった数時間で見事に習得してくれた。…それに、私はここにいる全員で生還するつもりでいる。目的の達成には武装が最低限必要なのだ、生きる術だと思って受け入れて欲しい」
菜月さんと妹は観念したように頷いた。というか、ここまで言われてしまっては反論など湧かないだろう。
「…諸君らの英断に感謝する」
ややあって発せられたのは静かで、重みのある言葉だった。
そこからは、警察と自衛隊監修の元、有紗たちには基礎知識から。俺たちには銃器のより正しい扱いや、整備法等が講義された。俺と護は中々に厳しいことも言われたが、銃の誤作動は死活問題なのだから仕方が無い。時計の針が21時半を指した頃には大体全員が基本を習得し、そのまま流れに沿って装備一式で身を固めた。
まずは帯革をズボンのベルトに専用金具で固定する。帯革とは、拳銃ホルスター、無線機、警棒(伸縮式警棒)、拳銃吊り紐、手錠ケースなどがつけられる便利な物だ。流石に手錠は不要なので、代わりに携帯食や水の入ったペットボトル小さな多目的ポーチを装着する。また無線機のところには携帯を収納した。
もちろん、惰性で携帯を持っている訳ではない。理由は先ほどの作戦説明時に佐伯さんが、携帯を囮に使うと提案したからだ。簡単に言うと追い詰められた際に、音に反応するゾンビの習性を利用してアラームないしは着メロを鳴らした携帯を投げ、敵の注意を逸らすというものだった。
仕上げに、Gショックの時計を腕にはめて、防刃ベストを羽織れば完璧だった。ニュースやドラマでお馴染みの警官隊スタイルである。
「もう、転職した気分だな」
暫くして武装されたお互いの姿に、護が軽く笑った。
緊張感がないな、とも思ったが、俺も同じ感想だったので指摘はしない。
俺達はともかく有紗や菜月さんまで警官姿がしっかり板についていて、その手には銃まで握られているのだから尚更である。この光景は、事情が事情でなければ、ちょとしたコスプレパーティーのような錯覚を起こすだろう。
結果、俺と護には佐伯さんによって整備された9mm拳銃に加えて、警棒とM360J(SAKURA)とそれに付随する.38スペシャル弾がそれぞれ渡された。新装備のサイドアームには安全装置の代わりとなる安全ゴムを引き金のストッパーにして暴発を防ぎ、ホルスターに収める。
渡辺さんにも初めの装備と、追加でニューナンブM60が手渡されていたが…。
…気のせいだろうか、彼に対する自衛官二人の視線が妙に厳しいのは…?
最後に明日の作戦時の隊形に並び、全員が臨戦態勢をとれる状態になったのを見て、佐伯さんが頷いた。
「よし、装備を解いて後片づけをしたら就寝してくれ。明日は6時に起床してもらう。会議は以上だ、解散!」
その号令で、俺たちは動いた。拳銃をケースに戻し、防刃ベストを脱ぐ。帯革は装備を残したまま、机に並べた。
結局渡辺さんを含めた俺たち三人が、仮眠をとった部屋に戻る頃には22時になっていた。相変わらず青色の制服を着用していたが、活動服は脱いだので幾らか体は軽い。が、部屋に戻った俺達には問題が一つあった。
「あ…、いけね」
と護が開口一番呟いた。
「やってしまったね、特に君たち2人のは…」
渡辺さんの放ったその台詞が、全てを語っていた。
眼前には、布団。ただし、俺たちの分は少々、いやかなり汚れていた。
汚れの原因は赤黒く酸化した、紛れもない血だった。付着した時から渇いていたので、どうしようもないといったレベルではないが、そのままにはし難い。
「他に布団は……無いな」
押し入れを確認した護はため息をつく。
しかし今更替えの布団を要求するというのも気が引けて、渋々裏返しに敷き直して潜り込んだ。何となく血の臭いに包まれている気分は決して良いものではない。が、慣れと疲れが勝って次第に意識が沈んでいき、俺は眠りに着いた。
この前と被る点が多いですが、装備が追加されたので一応…。
※全員服装は警官の活動服です。
また男性陣は皆、防刃ベストを着用しているが、機動性を考慮して女性は着ていない。
◆椎葉 幸正
19歳の浪人生。身体能力は普通だがスタミナは高い。やや自嘲気味なところがある。武器は9mm拳銃とM360J(SAKURA)に警棒とハンマー。
射撃能力は平凡だが、構えにややクセがある。
◇椎葉 有紗
幸正の妹。15歳の高校生。優れた観察眼の持ち主だが体力は低めでパニックになりやすい。両親を失ったこともあって人の死に過敏に反応。携帯食の入ったポーチとS&W M3913、警棒を所持。
兄の窮地を救った際に発砲しゾンビ犬を撃退するなど、意外に射撃能力は高い様子。
◆安堂 護
20歳の大学生。長身で運動神経がいい。
気取らない性格で幸正のことをユキと呼び親しくなる。
武器は9mm拳銃とM360J(SAKURA)、警棒にハンマー。
命中率は高いのだが、性格ゆえに連射をする傾向が強く弾薬の節約には向いていない。
◇加川 菜月
25歳の看護師。度胸と医療知識を兼ね備えている女性。
過去に行方不明になった彼氏を探している模様。
腰のポーチに学校で調達した医薬品を入れ、S&W M3913と警棒を所持。
射撃能力は未知数。
◆渡辺 敦
公民館メンバーの一人で理系の男性。36歳だが、実年齢よりも外見は若い。
器用なのか拳銃の扱いにもすぐに慣れ、細身の割に体力も高い。
ポーチに簡単な学校で調達した実験道具をしまっている。H&K(P2000)とニューナンブM60を所持。
射撃能力が一般人の中では最も高いが、それ故に佐伯からは正体を疑われている。
本人は大学助教授だと言っているが…?
◆佐伯 正志
経験豊富な40歳の自衛官で視察班チームBの隊長。階級は一等陸曹。
冷静な判断力と臨機応変な対応、それを可能にする身体能力の持ち主で近接戦闘術に長ける。高倍率双眼鏡にコンバットナイフとH&K(USP)、S&W M3913にM26破片手榴弾を1つ所持。作戦用の携帯端末や特殊無線機(間宮専用)も持っている。
※スタングレネードは使いきった。
◆間宮 倫太郎
佐伯の部下で27歳の自衛官。階級は一等陸士。
真面目な性格で上官の佐伯には従順。実戦には慣れていないが実力はまずまず。サバイバルナイフと9mm拳銃で武装。
高倍率双眼鏡と特殊無線機(本部が回線を切ったため佐伯専用)を所持。
※スタングレネードや53式信号拳銃(煙弾を射出)も持っている。
◆飯田 聡
警察署で籠城していた中年の地域課係長。階級は警部補。人格者で周囲からの信頼も高い。防刃ベストを着用し警棒やニューナンブM60で武装。
◇山本 明美
飯田の部下で地域課の婦警。几帳面な性格。年齢は橋本と同じくらいで20代後半。飯田たちのものと比べるとやや銃身を切り詰めて軽量化したS&W M37エアーウェイトと警棒で武装。
◆橋谷 亮介
同じく飯田の部下で地域課主任。階級は巡査部長。長身。防刃ベストを着用しニューナンブM60を三丁所持。拳銃の腕前は署内一らしい。警棒は携行していない。




