天使の役目
俺の日課は二人を幸せの園へと案内すること。
デパートでいうとインフォメーションの係員だな。
だから私はいつも1人だ。
いや、まあ上司は何人も居るんだけども。
ただ同期の同僚が誰一人いないわけで
だけど私の力添えによって色んな幸せの形を魅せてくれる
恋人たちを見るたびに、そこにはこれ以上ないほど大きな自分の幸福があることを
実感している。
いつまでも色あせない思い出を積み重ねて
やがて恋人たちは家族を作り、恋は愛へと。
そしてそれを永遠に残る
プレゼントとしてその記憶を授かる俺は本当に幸せだ。
ああ幸せ。ただ幸せってのは
死と死のはざまにあって初めて生まれるわけで。
ようするに他人の不幸で飯ウマ的な。
そういう人柄は華やかなメインキャストや主人公はもちろん悪役にさえなれんだろう。
笑うセールスマンみたいな一話完結の主人公には多いが。
とりあえず、「お前何様?」だけれどもとりあえず
長く美しい道のりを昇り終えたころ。
彼らもきっと私のように、だれかの幸せの架け橋となる存在となる。