暇な二人。~暇日和~
眠い中で書いたお話です。
おかしなところがあるかもです。
いや多分あります。読んでくれる方、大好きです!!>∀<w
暇な少女、雛花。
暇な少年、真祐。
二人とも、今日は特になにもすることがない。
なにもないので、二人で遊ぶことにしたはずなのに、なにもすることがない。
ただ二人とも、横に並んで窓辺でボーっと外を眺めてるだけ。
「・・・暇だね」
「暇、だな」
やっと雛花が啖呵を切ったと思ったが、やはり出てきた言葉は「暇」
二人の脳内には今「暇」という言葉しかない。
雛花がふと、何かを思い出したかの様なそぶりをして
「ねぇ、暇だから一発芸やってよ」
と、無茶振りを真祐にふった。
一発芸。それは宴会などで、場を特に盛り上げるために披露する短時間の芸である。
いつもクールで、一発芸なんかやったことのなさそうな真祐。
雛花の方を向いて・・・・
「好きだよ」
・・・・・・・。
予想だにしていなかった一言だった。
『え?何???好きだよってwwもしかしてアレかな?新手の一発芸なの???』
雛花、考えていく内にただ訳がわからず頬を赤く染めた。
照れて頬が暑いのか、考えすぎて熱を出したのかわからないほど真っ赤に染まった。
「一発芸だよ?何照れてんの?大丈夫??」
「・・・・・/////」
「ぶっwww冗談だってww真に受けちゃダメだよww一発芸だからwww」
「・・・・・」
言われて照れてしまったが、静かに怒りがこみあげてきた。
『こいつ殴っていいのかな?』
一瞬、殺意が芽生えるほどに。
真面目そうな真祐にからかわれて、後で仕返ししてやる。
視線を真祐から窓の外に戻し、静かに計画を練る雛花。
一方――――――――――。
『好きだよ』
自分の言った、一発芸とは思えない一発芸を思い出し。
一人無表情で恥ずかしいと思う真祐。
『ただ、照れてた雛花はすごく可愛かった』
なんて口が裂けても首が飛んでもいえない。
でも、からかったらすごく怒ってたから、きっと後で仕返しされるんだろーな。
真祐も雛花から窓の外に視線をもどした。
「「今日、暇だなー・・・」」
やっぱり二人とも脳の中は「暇」だけだった。