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〜 都合 〜

作者: Capricious Nina.



ゴールデンウィーク…



久しぶりの連休…



疲れ切った身体を


横にして


ヘッドフォンから


音が漏れるくらいに


好きな音楽を聴いて


くつろいでいたんだ…



バイブ設定にした


携帯電話が揺れて光ってる…



電話だ…



手に取ってみたよ…



最近…別れた


彼女からだった…



別れてから


そう…


日が経たないのに


昔の彼女から


久しぶりに


電話が掛かってきたんだ…



か細い声で


『秀…ごめんなさい…』って…



僕は…


別に 良いよ…



って 応えた…



動揺は したけどね…



暫くして 君が


『もう一度…やり直したい…』

『秀じゃなきゃ…駄目…』って


言ってきた…



けど 君とやり直したら


又…逢う時間もないし


淋しい思いをさせるし…



別れた時に言われた言葉と


別れた後の事が


頭の中を駆け巡って…



アイツと上手く行かなくなったから


僕なのか…って…



僕はそんなに


都合…よくないよ…



電話口で


君は 僕の気を向かせようと


話し合いを求めたけど…



僕の腹は 決まってる…



確かに


好きだったよ…



けど…君は…



僕と別れた次の日に


アイツと付き合ってるんだよ…




友人から聞いて


ショックだった…



友人から


その話しを聞かされたのは


数日後だったから…



まだ


その事を知らない時は…



君と別れて


君を忘れようと


何度も 飲めない酒で


気を紛らわして


友人が飲みとかに散々…


付き合ってくれたんだ…



だから…君がね…



電話口の向こうで


元気に 振る舞い


何もなかっなような口振りで


『秀の目がやっぱり好き…』とか


『秀が一番カッコいい…』とか


色々…言ってきたけど…



誰にでも 言ってるの…?



君の…そんな言葉…


聞きたくなかった…



きれい事等


聞きたくなかったよ…



君には…酷かと思ったけど…


僕は


『ごめん…当分…彼女も作らないし…独りにさせて…』って


応えたよ…



暫くして 君は


小さな声で


『うん…解った…ごめん…ね…』

って 言って


電話を 切った…




君も 辛いかも知れない…



けど…


僕の気持ちも 考えてくれよ…


僕だって


胸に穴があいたみたいで


泣くほど痛くて


辛かったんだから…




君の都合で


僕の気持ちを


もう…


そんな言葉で


かき乱さないでくれ…









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