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9,Last Revellion
「Last Revellion」
時が少年の手から月を遠ざける
太陽は”8”の刻印を中心へ向け刻み込み命を停止させる
寄せては返す波のように少年は笑顔を浮かべ立ち上がった
その反逆は文明の傷を刻み込み 確かな力を与える
黒が白を返し また明日は現在を覆い尽くす
また誰も知らない道へ 少年は歩を進める
深海の鎖の錆びがどんどん剥がれて行く
真実の色に 少年の心の繋がれた部分からどんどん色が変わっていく
太陽が少年を包み込む
この星の全ての妬み 苦しみ 悲しみを鮮やかに開放していく
神が少年の頭上に降り注ぐ
少年に答えを与える
少年は満足そうに頷きながらその答えを受け取る
その両手に微笑む始まりの愛を
淡い雪が街に降り注ぐ 幻想が街の中心に柱を創る
少年はもう一人の影を追いながら 光となったその生涯を終えた