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3,自傷
「自傷」
はっきりと見えた 出口への抜け穴は
夢への裏切り 快楽への堕落
太陽を月へと塗り替える自虐行為 『レゾンデートル』
赤く染まった口元を 優しく慰める臆病な僕
頭を抱えて「消し去りたい・・・」何度も麻薬に犯された脳髄が反逆を犯す
天国を映し出す 苦悩の夜が始まる 眠りへと誘いが始まる
明日が怖い 怯えていた
けど明日のことを想うこの現実がもっと怖い 何度も悪夢を繰り返した
時が刻む 笑っていた 失うものなどもうこれ以上ない
自分に刻み続けたその証を あの満月に流しこんでやろう
僕達を照らすあの満月に真っ赤な海を創ろう
星が降り注ぐ空に 僕達の影が泳いでいた
真紅の海に身体を委ねながら
天国の真下で自らが犯した過ちに塗れながら
終ることのない海で ”きっと誰かが気づいてくれる”と
その時を待ちわびながら