1話 英雄が溢れ、崩壊へ
2119年、日本某所
重要な会議が行われる。
「総理、遂に米の国まで
異世界への扉を全て壊すと表明致しました。我が国に残る扉は3つ、
いかがいたしますか?」
日本国防衛機関の総統が総理に尋ねる。
世界中に異世界へ通ずる扉が
現れ始めてから30年以上経った。
最初は良かった、冒険に憧れる若者達が
こぞって異世界に転生し、
ギフトとして貰えるスキルを使い、
異世界の悪者を退治していた。
そして異世界側で各国の者達に感謝された。
おかしくなったのは10年程経った頃だ。
その頃、発見された
扉の数はゆうに100を超え、
世界中の人が『こちら』と『あちら』
を行き来するようになった。
交易は順調に進み、
お互いの世界に必要な物を
物々交換するなど、
両国とも良好な関係を築いていた。
しかし、悪事を働く人間は
どこにでも居る。
あちらの世界の毒草を使用した
新しいドラッグ
『こちら』から『あちら』
に行く人間だけが使える
ギフトを使った犯罪
強盗事件
殺人事件
己が欲にまみれた数々の事件
地球側では、新生ドラッグで
滅びた国も数しれず、
遂に大国の米の国でさえ
人口の1/5が中毒者となった。
この状況を危機ととらえ、
各国はドアの取り潰しをする事を
決めて行くのである。
数々の不正が防ぎようもなく、
お互いの世界がいがみ合う。
この状況を、危機ととらえ、各国はドアの取り潰しをする事を、決めて行くのである。




