表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

2話


喫茶店を出て、店を振り返る。

こんな所入るんじゃなかった。

OPENからCLOSEまでの時間が書かれた看板を恨めしく眺めた後、気にしないようにし、足早に近所の公園へと向かう。

植物を見ると心が癒される。自然からパワーを貰えるようで、公園が好きだった。

公園へ向かう途中、ふとビルとビルの隙間に何かが落ちているのを見かけた。

思わず足を止めると、それは血が付着した携帯電話だった。

「ひっ…!」

思わず小さく声が出てしまったが、見て見ぬふりをして、急いで足早に通り過ぎる。

今日はついてない日かもしれない。

暫く歩くと道が開け、公園が見えてくる。

中に入りベンチに座り一息つく。

そよ風に波打つ葉の音色が心を落ち着かせる。

それにしてもさっきのは何だったんだろう。

彼の罪を被り犯人になるって一体どういう事だろう。

そもそも彼って誰?思い浮かぶのは1人しか居ないけど…。

かつて恋人だった男を思い出す。

でも今はもうどうしてるかわからないんだけどな。

過去とても好きになって、結婚の約束までした彼。

しかし次から次へと聞いていた内容が嘘だとわかり、何が本当なのかわからなくなってしまった。自分本位にしか考えられず、全てを周りの人のせいにする相手に嫌気が差し、別れをつげてしまった。最後の方は貯めていたお金を使い込まれたり、手を挙げられたりもしていた。暴言もありどうしようもない人だった。

「何で好きになっちゃったかなぁ…」

ボソリと呟く声は風にかき消された。

突然キーンとした耳鳴りと共に、頭痛が襲ってくる。

ダメだ、今日はもう帰ろう。体調が悪い。

足早に家に帰ることにした。



住んでいるアパートに着いたら、ポストに郵便物が入っていた。

最近は通販で荷物を頼んだ覚えはないが、なんだろう。〈溝野鈴様へ あげます〉と書いている。不思議に思いながらも、とりあえず自室に持って入る。中に何か詳しく書いてあるかもしれない。

包みを破り中を見ると、中には使い古されたような携帯用のストラップのみが入っていた。

「ん?これ新品じゃないよね?」

マジマジと眺めるが、汚れて傷も付いている。

これは流石にいらないな。

差出人もないため、捨てても問題ないだろう。ストラップをゴミ箱に入れこんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ