11話
「久しぶりだね!」
駅で待ち合わせし、駆け寄って来た彼女は相変わらず眩しい。
ハツラツとしていて、エネルギーを感じる。
可愛い洋服に身を包み、ネイルや髪型までバッチリだ。
細かい所まで行き届くのは本当に凄いと思う。
「久しぶりだね。元気にしてた?」
「なんとか元気だよ!仕事が忙しくて大変なのは大変だけどね。」
やれやれと言ったように話すが、彼女はチャキチャキと仕事をこなすタイプだ。きっと上手くやっているんだろう。
「そっちは?なんか元気ない?」
言い当てられてドキリとする。
「昨日なかなか寝付けなかったからかな。」
「まあそういう時もあるよね。」
話しながら駅の中のお店に入っていく。久々のショッピングだ。暫く駅のお店には行っていなかったため、新しいお店が入っていたり、あったお店がなくなっていたりして、新鮮に感じる。
「結構変わってるね。」
「もしかして駅に来るの久しぶりな感じ?私はもう通勤ついでに毎日ここに来てるからな。」
そう言いながら一緒にエスカレーターを昇っていく。
「鈴が好きそうな所案内するよ!」
そういって笑ってエレベーターを降り、歩いていく。
生き生きとしてるなぁ。
内心そう感じながら、可愛いアクセサリーや、洋服、雑貨を見て行った。
すっかり夜になり、帰らないと行けない時間だ。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
「楽しかったー!結構良いのあったね。」
「うん、美和子のおかげだよ。」
美和子は好みが似ているからか、私好みのものがわかるようだ。
「じゃあ、また今度!」
「うん、また遊ぼうね。」
ブンブン手を振って美和子は去っていく。
私は車だが、美和子は電車だ。一人駐車場に戻り、荷物を入れる。
「ふう。」
少し疲れたが、良い気分転換になった。途中美和子に今の状況を話した方が良いか迷ったが、話したら巻き込んでしまいそうで止めてしまった。
「ありがと、美和子。」
誰も居ない空間に向けて一人呟いた。




