第96話 妥協?
カルミアに言われて考えた。確かに私は結婚をしたくはないが、この世界の貴族は成人し学校を卒業した時点で結婚する人が多い。多いだけで必ずではないが、結婚しないのは何か理由があると思われてしまう。
「私が結婚しないと他の人も困るのね……」
私が言った一言にカルミアは困ったように返してくる
「いや、あのね、別に無理に結婚しなさいって言ってるのではなくてね、実は私も結婚するより仕事が楽しいから辞めたくないのよ」
「別に結婚したからって辞める必要はない……というより辞められたら困るわ」
「そうよね。お互い代わりになれる人が居ないのよね」
「仕事は出来る人が居てもカルミアほど私の事理解してくれる人がいるとは思えないわ」
「私はツバキの何をするのか分からない所も好きよ」
「私たちって意外に良い組み合わせかもね」
「そうね。貴女が男の人だったら良かったのにね」
「なんで私が男?」
「男の人嫌いでしょ?違った?」
「違うわ。私は結婚が嫌なだけ。男の人だから嫌いってなったらルカに手伝い頼んだりしないわ」
「そう言えばそうね。ねえ本気でルカ君かカゼ様と結婚したらどうかな?」
「何で急に?私結婚嫌いだって言ったばかりだよね……」
「だからよ。他から色々言われたり、変な候補を連れてこられたりするより、言い方悪いけど妥協した方が良いのではないかしら?」
「妥協って……そんな言い方失礼よ」
「だって嫌でもしないといけないならそれは妥協ではないの?」
「しないって選択肢は?」
「有りません」
「確かにルカって可愛いけど、弟みたいな感覚なのよね……多分。カゼ様は良い人だけど、いい人って以外は知らないわ。あれ?何でゼファー様が入ってないの?」
「ゼファー様が良かったの?彼は良い人で立場もあるけど、その立場が将来何か有った時に邪魔にならない?……例えば離婚した時とか」
「そ、そうね。というかそこまで考えていたのね。そうか、そう考えるとあの二人になるのね……当初の考えとは変わるけどちょっと本気で考えてみるよ。ありがとうカルミア」
「貴女とは学生時代からの友達だし、今では部下だからね。雇ってくれてありがとねツバキ」
その日から私は結婚も意識するようになった。まあしたくないと言うか前世の酷い扱いを受けた事が忘れられないのだけれどね。
でも今の私なら男の人相手でも負けない自信有るし、前世とこの世界は違う……と思いたい。
そうだ!こんな時はルカ君に癒やしてもらおう。
……ってこんな考えしてるからルカが候補になるのね。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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