第89話 予想外
服も買い終わりあとはサザンカに紹介するだけになった。少し時間が早かったので街をゆっくりと散策し適度な時間になったから学校の寮へと向かった。
目的地は女子寮なのでルカを連れて行けない為、私だけでサザンカを呼びに行き合わせてみた。
「あら?お姉様そちらの方は?」
「新しく働くことになったルカだよ」
「ルカです。よろしくお願いします」
「ルカ君って言うのねよろしくね。ねえお姉様、こんな子供を働かせるの?」
「ルカが一人で食べる物も無くて大変そうだったから雇う事にしたのよ」
「何か……仲良さそうね。これは明日から学校で噂になるかも……」
「サザンカまでそんな事言うの?確かにルカは可愛いけど恋愛とかでは無いわ」
「私までって事は他でも言われたの?」
「家でね……ローズマリーとかに」
それを聞いたサザンカは我慢できないようで笑いながら言った。
「お姉様が男の人と仲良くするのが珍しいから仕方ないのではないですか?」
「そう言えばゼファー様の時も似たような事言われた……でもねルカはまだ子供よ!」
「お姉様とそんなに言うほど年が離れてる訳では無いと思いますが?」
「そうかな?」
「そうですわお姉様!このルカ君を今からお姉様好みに育てて将来お姉様と結婚して貰ったら良いのよ!」
「何か良い事思いついた風に言ってるけど、内容は最悪じゃない?」
「どこが悪いの?」
「あのね、ルカ君の未来を勝手に決めては駄目だよ。それにそんな物語みたいな事本の中だけで十分です」
「お姉様自身の未来はいいの?」
「私はサザンカに任せて冒険者に戻るつもりなので気にしないで」
「それ本気だったのですか?」
「本気よ。当然じゃない」
「私子爵の仕事なんてできません……ルカ、頑張ってお姉様と結婚して!」
「何言ってるの?!」
「結婚ですか?……ツバキお姉ちゃんとは離れたくないから結婚します!」
「ほらルカ君も結婚したいって言ってるよ。結婚したら冒険なんて難しいよね?」
「そんな事は無いけど、そんなに嫌?」
「責任が重すぎるのよ。お姉様と同じことは出来ないわ」
「両親みたいな事しない限り大丈夫よ、でもあなたを苦しめたいわけではないから……誰か変わってくれないかな?」
「ルカ君を我が家の養子にして、今から英才教育を施してみるとか?」
「そんな可哀そうな事出来ないわ」
「ではお姉様が頑張ってくださいね。子供は数人いないと跡継ぎの問題も有りますし」
私は何も言えなかった。当初の予定なら家の事は妹に任せて私は旅に出る予定だったのに……。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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