第88話 ルカ
昨日見付けたルカ君が何かかわいい。見た目の可愛さも有るが何と言うか小動物感が有ると言うか……
あと教育水準の違いなのか話し慣れてないからなのか、話し方もぎこちなくてかわいい。
……彼は多分私を癒やす為に神様からのプレセントかもしれない。
とりあえず見た目が良くないから初仕事はルカの服を買いに行くことから始めよう。
朝ルカと食事を終わらせてから今日の仕事について話した。
「ルカ……今日から初仕事で大丈夫?」
「はい、大丈夫だけど……この服は借りたままで良いの?」
「それは私の古い服なの。それで良かったらあげるけど仕事用の服も今日買いに行きましょう」
「でも……僕お金ないよ」
「大丈夫です。お仕事用の服だからツバキお姉さんが出します。請求しないので安心して」
「ありがとう、ツバキお姉様?」
「そうね、2人だけの時はお姉ちゃんでいいわよ」
「分かった!なんかお姉ちゃんが出来たみたいで嬉しい」
「私も嬉しいわ。そうだ、私に妹が居るから今日紹介するね。これで2人のお姉ちゃんが出来るね」
「そうなの?嬉しい!」
ルカは本当に喜んでいるように見えた。何と言うか表情に出やすいと言うか……これがもし演技なら軽く人間不信になる位の喜び方で見ていて非常にかわいい。
とりあえず近場にはまだ良い服を売っている店が無いから王城近くの服屋に行った。
最初に移動魔法を使うと言った時、意味が分からなそうな顔をしていて実際に魔法で移動すると凄く驚いていた。
服屋さんについてからは何故かルカが話さなくなってしまった。
「ルカどうしたの?気に入った服無かった?」
「あの。ここの服高そうだから触ったら怒られそうだし……お店の中で騒いでたらお店から出されそうで怖いから……」
「大丈夫よ。それに話さないと何が良いのか分からないでしょ?」
「あのね、お姉ちゃんが良いなと思う服が有ったらそれでいいよ。僕よくわからないし」
「分かったわ、お店の人と話してくるね」
店主と話してとりあえず今日から着られる服と新たに服を作ってもらうためにルカの採寸をしてもらった。寸法を測ってもらう時に何故かルカが震えているのが気になった。
「ねえルカ、採寸の時何か怖かった?」
「怖いと言うか……なんで服を作るのに測るの?僕平民だよ、貴族じゃないよ。体を服に合わせなくていいの?」
「ルカは貴族の私と働くの。だから貴方の服のサイズが合ってないと私が使用人にお金を使わない人だと思われてしまうのよ。だからルカには綺麗な服を着て欲しいのよ。こんな理由でごめんね」
「お姉ちゃんが困るのは嫌だ。綺麗な服着るね!」
……なんか可愛いんだよなルカ
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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