第85話 お祝い
国から発表される前に仲の良い人達だけで祝う事となった。
「私は嬉しくないけどね……」
と言うとカルミアは
「嬉しいかではなくて卒業後って何か理由が無いと人と会う事も減ってしまわない?何か理由を付けて美味しいものを食べたり飲めたら良いのよ」
と言われた……しかし
「私にはカルミアしか友達と呼べる人は居なかったわ」
と言うとカルミアは少し言いにくそうに
「サザンカさんとゼファー様が居るから……後冒険者の仲間は……ここには呼びにくいわね。貴族とか嫌いな人多そうなイメージ有るわ」
「そうね。でも冒険者で仲良かったのって遠い国の第三王子とその友達で、今どこにいるかもわからないし……」
それを聞いたカルミアは申し訳なさそうに
「そうなのね。なんかごめん……」と言った。
謝られる方が辛いのですが。
後日サザンカとゼファー様にも手紙で知らせて準備が始まったが、私は祝われる側だと言われ準備に参加できなかった。
翌週の週末にみんな集まって祝ってもらえた。
ゼファー様からの祝いの品が指輪だった。
「どの指でもいいからつけていて欲しい。この指輪は一度だけ命を救ってくれる魔道具だから」
と言われた。皆の前で。断れないし、指輪を付けるって……何かちょっと抵抗あるのですが。
「ありがとうございます」って返事はしたけど、これどうしよう?
まあそんな感じで無事に(?)お祝いも終わり、翌日は片付けから始まった。当初はローズマリーが一人で片付けると言っていたが禁止したからだ。翌日仕事が有るゼファー様と学校が有るサザンカはお祝いが終わった当日に魔法で送った。ゼファー様から貰った指輪は右手の人差し指につけた。この世界での意味は知らないが、敵を殴るときにも使えそうだと……。当然その理由は言ってないが。
片付けも終わり私は新たに増える予定の領地を確認しに行った。
丁度いい感じに何もなく現在の有間からも近かった。
ここに何か作れないかな?
そうだ!温泉の熱を利用して何か栽培……私はあまり食べないけど苺とかってどうかな?
人気ありそうだし苺狩りとかで観光にもいいかもしれない。
まだ国の土地だから工事は出来ないけど一応の予定は考えておかないとね。
王様からも何か造って欲しいと言われてるし。
天然の温泉も見付けてしまった。鹿がはいっていたから仮称鹿の湯。でも動物の入る温泉を奪うのも申し訳ないから近くに温泉を作ろうか。少し離れた鹿を見ながら入れる温泉も良いかもしれない。
あっでも温泉関係しかない……。何か他にも考えないと。




