第80話 帰って来れた
「本日無事に隣国の魔獣を倒し戻ってくる事が出来ました」
「全員無事か?」
「はい。お預かりした兵は全員無事に戻りました」
王は私の顔を見ながら聞いて来た
「そうか。それは良かった……が何か向こうで困ったことが有ったのかな?」
「少し……あの隣国の司令官が第三王子だったのですが……求婚されました」
「それは……結婚したいのか?」
「嫌です!……失礼しました。私とは合わないと思うのでお断りしたいのですが、第三王子が諦めてくれなくて困ってます」
「そうか……貴女は我が国でも重要な人物であるし我が国の貴族の当主でもある。私としても手放す気はない。できたら国内で結婚してもらえると助かるのだが……」
「すみません。今は結婚とか考えておりませんので」
「いや構わないよ。この国に居てくれるのならそれ以上は求めない」
「もう一つ、私の領地と隣国との間の魔獣を討伐したので隣国側としては我が領土との間に道を欲しいと希望されたのですが……国境を超える道なので国の判断に任せたいと思います」
「貴女はどう思ってるのかな?道が有った方が良いか?」
「そうですね。魔獣が減った現状であれば道が無くても越境は難しくないかと。であるならば、国境に監視所を作った方が安全かと思います。後は観光地として有間温泉に訪問客が増えるのも期待してます」
「確かに完成したら現状より短時間での流通が出来そうだな。国境までの道の整備は許可を出そう。その代わり道路付近の監視は厳密に頼む」
「ありがとうございます。あと一つだけいいですか?出来たら道が完成したら隣国へ使者として一度向かいたいのですが」
「何か用事が有るのか?」
「帰るときに強引にもう一度隣国へ行くと約束させられました。第三王子とは会う約束しておりませんので一度だけ訪問したいのです」
「今後彼から何か言って来たら隣国の国王と相談するよ。我が国の貴族が困ってるとな」
「ありがとうございます!」
話し合いも終わり久々にサザンカの居る寮に向かった。
「お姉様お久しぶりです。見た感じ何もなかったみたいですね。今回は活躍せずに終わりましたか?」
「……サザンカ、多分噂になりそうだから先に言うわ。隣国の第三王子が凄く嫌な人で求婚されたの」
サザンカは意味が分からないと言う顔をした。
「それは相手がお姉様を気に入ったが、お姉様は相手を嫌いだと言う事ですか?」
「まあそんな感じ。最初はずっと嫌味言われてたし……戦いだして私が勝つと急に態度代わって……」
「それならゼファー様の方が良いですね」
「それ思った。ゼファー様と結婚してたらこんな事言われなかったのかな~……って何言わせるの」
サザンカは笑っていた
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