第77話 食べればわかる
「ま、魔獣のお肉って意外と美味しいのですよ」と笑顔で行ってみたが隣国兵だけでなく私の部隊の人も何人かは嫌そうな顔をしていた。……食べた事無い人意外に多いのね。
昔から干し肉とかにしないと食べられないと聞いてきた人たちに美味しいと言っても分かってもらえない事は知っているので、何も言わずに近くで解体して、魔力を抜いた。
ここでまた何度目かの失敗した。収納魔法を使って焼肉セットを出してしまった。近くで見ていた人達が突然道具が現れたと少し騒ぎになってしまった。
まあ細かい事は気にせずに肉を焼いてみた。最初は食べたことある人しか欲しがらなかったが、私達が食べているのを見て近付いてくる人達が居るのに気付いた。
「よかったらお肉食べてみますか?美味しいですよ」
「私達は避難してきた近場の住民なのですが、食料とかが少なくて……。本当に食べられるのなら少し分けて貰ってもよろしいですか?」
私は「どうぞ食べてみてください」と焼いた肉を渡すと一口食べて
「これおいしいですね」
「魔獣の肉って美味しい!」
と好評だったため
「魔獣の肉は食べられますが肉の中に魔力が残ったままでは食べられません。今から魔力を抜いてお渡ししますからその肉を焼いて食べてください」と言って魔力を抜いた肉を渡した。
避難してきた人たちには感謝されたが、それを見ていた第三王子は面白くなかったみたいで、肉を食べている私達に近付いて来た。
「お前たちは魔獣の肉なんか食べるのか?まあ下級貴族や平民にはお似合いだな。私達高貴な者にはそのような物を食べたりはしないからな」
「(うちの国の王様は食べたけど)そうですね。私は冒険者ですし食べられる物を捨てたりは出来ないので美味しくいただきますよ」
「そんな物が美味しいとか、貴国では食事のレベルが低いのか?」
「私は冒険者なので豪華な食事とかあまり知りません」
「そのような物を食べてる時点で野蛮だな」
「私には牛や豚や猪との違いが判りませんが?」
適当に答えていたら第三王子が完全に怒ってしまったようだ。
「早く休憩を終わらせて我が国のために働け!」
「あの……私達は貴国に対する応援ですので、先達はお任せします」
何か赤い顔して戻って行ったがあの第三王子大丈夫かな?
そう言えば今思い出したけど確かカゼも第三王子では無かったかな?同じ王子でも凄く違うね。
隣国軍を先頭に魔獣に奪われた土地の奪還が始まった。我々は後方から支援するだけの予定だが、あの第三王子に酷使されそうで嫌だな
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